ゾウの行動範囲
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ゾウは、基本的に季節ごとにエサや水を求めて、

快適な生活を送るために群れごとの独自の移動ルートもっている移動性動物です。

ゾウたちは、草原や沼地、海岸線などの多様な環境をよく知っていて、
数百キロも移動しながら
使い分けて暮らしているのです。

例えば、
ウガンダとケニア国境エルゴン山キタム洞窟は、昔からゾウが岩塩を食べに来る場所です。
この洞窟に辿りつく道はとても険しく危険ですが、
ゾウたちはあえてそこに岩を食べにやってくるのです。
それは、
自分たちに必要なミネラルがあることを知っているからです。

アフリカ西海岸の森林地帯に暮らすマルミミゾウは、
雨季の最中には、海岸の砂浜にやってきて、ミネラル分の染みこんだ食べ物を食べにくるのです。
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そして貴重な水を確保するために、人よりも優れた天候予知能力を持っています。

テキサス農工大の研究者が7年かけて、
ナミビア平原のゾウの群れを観察した研究がありました。
その結果、
ゾウたちは200km以上離れたところからでも、

雨を感知することができることがわかったのです。
雷や雨の低周波音を聴き取り、効率よく水場へと移動することができたのです。
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ところが、
近年の密猟の激化によって、

ゾウたちは移動の最中に殺されてしまうために
人間によって決められた国立公園内の保護地区にだけ囲われて
行動を制限されてしまいました。


それでも、たまに保護地区から出て行ってしまうゾウたちもいます。

写真は、そんなゾウさんたちを安全な場所へ連れ戻す時のものです。
これは、
ジンバブエの保護地区から80頭のゾウさんたちが抜け出した時の回収の様子です。
ヘリコプターで誘導していくつかの群れに分けてから、
獣医師が鎮静剤を打っていきます。
そして、トラックに載せて安全な場所まで移動します。


写真家のPete Oxford氏の写真を見てみましょう。

クレーンを使って、ゾウをトラックの荷台へと運んでいきます。

slide_394436_4827440_freePete Oxford / Minden Pictures

かなり重そうです。
アフリカゾウは体重
7000から12000kgもあるのです。
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獣医師が、体重に合わせた鎮静剤を打っています。
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slide_394436_4827438_freePete Oxford / Minden Pictures
こうして再び密猟者のいない安全な地区へと戻されます。
slide_394436_4827442_freePete Oxford / Minden Pictures

最後に空撮写真家ジョージ·スタインメッツ氏の写真から
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ゾウたちは、人間の勝手な都合で、行動範囲を著しく制限されています。

私たち自身も、多くの煩悩や自分勝手な思い込みによって、
自ら不安感や苦痛を作り出し、
自分たちの行動範囲を制限してしまっています。

人間の欲望によるゾウたちの行動範囲の制限は、
そのまま
人間自身の心の制限の表れです。



いつの日か、再びゾウたちが自由に自分の意志に従って、移動できる時が来ますように。


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