春になって、当院のまわりの木も芽吹き始めました。

これはアーモンドの蕾
アーモンドは、葉より先に蕾が出てきます。
とても綺麗なピンク色の花を咲かせます。

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これは、リンゴの木の芽
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ブルーベリー
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なんだ食べられるものばかり植えてるじゃないか。
たしかに、薬用や食用の植物は多いです。(・∀・)



発芽・成長中の植物の若芽には,
成長に必要な多くの生理活性物質が含まれています。

植物の新芽に含まれる物質とそのエネルギーを用いた治療法を
「ジェモセラピー」といいます。
ホメオパシーから生まれた治療法の一つです。
木の芽を希釈して作ります。


組織の機能を活性化したり、細胞組織の毒素や廃棄物を排出する目的で使います。

現在約50種類ほどの各種植物の新芽がジェモセラピー薬として利用されています。



新芽には、さまざまな成分が凝集されています。

例えば、
カシスとして有名なクロスグリの木を例にして見てみましょう。

SchwarzejohannisbeereWikipedia

クロスグリの新芽に含まれる主な成分には、
フェノール誘導体、特にフラボノイド類とアントシアニン類、アミノ酸群、特にアルギニン、プロリン、グリシン、アラニン、ビタミンCなどがあります。

芽と葉の成分比較では、
フェノール誘導体; 芽7種類、   葉3種類
アミノ酸群:      芽28.6 mg/g葉 22.4mg/g
アルギニン;      芽5.7mg/g、    葉 0.77 mg/g
芽では他にも、プロリン、アラニン、ビタミンC、フラボノイド類、アントシアニン配糖体などが多く含まれます。

そして、新芽には植物ホルモンが含まれています。
これは植物生長調節に関わる物質です。
代表的なものには、
オーキシン
ジベレリン
があります。

auxin

gibberellin

 さて、ジェモセラピーがどのくらい効果があるのかという研究も進められています。
ここでは、
先ほどのカシスの木RIBES NIGRUM を例にとってみてみましょう。 
 
寒冷抵抗性試験という
マウスをマイナス20℃に暴露した研究があります。
マウスを二つのグループに分けます。
コントロール群は、投与無し。
RIBES NIGRUM群は、カシスの木の芽を10倍に希釈した液を飲ませます。
 
生存率は、
コントロール群が、27%
RIBES NIGRUM投与群が、78%
と大きく生存率に差が出ました。
投与群では、生存率が著しく上がったのです。


もう一つ
ホルムアルデヒド足裏試験という実験があります。
ここでもラットを二つのグループに分けます。
 
コントロール群は、投与無し。
RIBES NIGRUM群は、新芽10倍希釈液1mlを40日投与しました。
その後、 足の裏にホルムアルデヒドを塗布して、
その後(8, 24 ,48時間)
プレチスモグラフによる測定で
炎症の状態を観察します。
 
コントロール群に比較した新芽投与群の炎症の割合は、
8時間後 に半分に減り(42%)
24時間後には三分の一 ( 34%)
48時間後 には約八分の一 )(13%)にまで減少していました。
つまり 
木の芽を飲んだグループはとても早く炎症から回復したという結果になりました。


あと一つだけご紹介します。
スポンジ・コットンペレット試験です。
これは、 
ラットの皮下に異物を埋め込み結合組織に炎症を起こさせる実験です。
そして 
反応性肉芽腫形成時の炎症性液の細胞学的分析するのです。
やはりコントロール群と RIBES NIGRUM投与群に分けます。
 
RIBES NIGRUM投与群では、主な炎症細胞の減少がコントロールよりも明らかに早く、
マクロファージはコントロール群よりも10倍も少ないという結果になりました。
つまり、木の芽投与群では、素早く炎症が治まったという結果でした。

他にもさまざまな研究があります。


現在海外ではたくさんの種類が売られていますが、
日本では数種類だけ。
あとは個人輸入になります。

また、使い方にコツがいろいろあり、
医療機関で充分に理解して使いこなしている病院もまだ少ないのですが、
治療の補助には、とても有効です。

当院では、
腎臓肝臓の浄化用、
神経系、
副腎、
胆嚢疾患、
血管強化
などのジェモセラピーを用意してあります。

今日もありがとうございます。


 
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