桜、ソメイヨシノの花、綺麗でしたね。
全国の桜の大部分は、ソメイヨシノ。
いわゆる園芸品種であるサトザクラの一品種です。
日本には桜の原種が数十種類存在します。
先日ブログで紹介したエドヒガン、オオシマザクラなどです。
これら原種を総括して「山桜(ヤマザクラ)」と言います。
山桜は基本種が9種。
さらに変異株による自生種がたくさんあります。
サクラは、変異株が多く発生するために、花の綺麗な多くの園芸種が作られてきました。
ソメイヨシノやカンザクラなどです。
これらを総括して「里桜(サトザクラ)」と言います。
里桜は、江戸末期には、250~300品種ほどあったと言われています。
武家屋敷や大名屋敷の庭園などには、たくさんの品種があったようです。
しかしながら、
江戸時代が終わり、
明治維新になって
武家屋敷や侍屋敷は政府の所有となり、屋敷の多くは取り壊されました。
その際、庭園の樹木は切り倒され、薪にしたとの記録が残されています。
これで桜の多くの品種が激減したとされています。
この時、植木職人であった高木孫右衛門が里桜84種を集めて、保存していたのです。
これで、里桜群の大量絶滅の中で、生き残った品種がいました。
明治18年には、荒川堤防の改修の時に、足立区江北村の清水謙吾村長の提案により、
さまざまな品種78種の里桜が
荒川堤防の全長6kmに渡って植樹され、
全国の桜の名品が鑑賞できる地となり、
「五色桜」と呼ばれるようになりました。
それまでは、大名たちが秘蔵していて一般の人が見ることが出来なかったさまざまな美しい桜の品種を
誰でも見ることができるようになったのです。
さらに足立区江北村にはすごい人がいました。
江戸時代から桜の研究で有名であり、「桜の生まれ変わり」とも称される船津静作翁です。
彼が中心になって、江北村の五色桜からたくさんの苗木を増やしました。
そして今から103年程前に、足立区の五色桜が日米友好のあかしとして
3000本アメリカに植樹されたのです。
その後、第二次世界大戦後、昭和22年に足立区の五色桜はすべて切り倒され、ほぼ絶滅。
日本から素晴らしい数々の里桜の品種が絶滅しかけました。
その危機を救ったのは、昔アメリカに送った桜の木々でした。
足立区は、35種3000本の桜を里帰りさせたのです。
出典:荒川桜づつみ足立平成五色桜成長記録
現在40種の桜の花が見られる公園は、当院の近くにあります。
自転車で10分、車で数分の距離なのですが、
今年は時間が無くて、残念ながらなかなかいくことが出来ません。
これで思い出すのが、日本犬。
この話は以前このブログでも書きましたが、
日本にはたくさんの固有犬種が存在していました。
現在ではその多くが絶滅、もしくは絶滅しつつあります。
犬の場合も、
桜と同様に
種の保存や絶滅が、
時代の風潮に左右されやすい人間次第で決まってきたのです。
テレビでココアがいいと言えば、その日の夕方にはスーパーからココアが売り切れ、
つぎの日に
テレビでヨーグルトがいいといえば、また売り場からヨーグルトが売り切れる。
でも、それも長続きしない。
流行に右往左往しているから。
そしてもっと身近にある日本の伝統的な食材には見向きもしなくなってしまう・・。
多くの人は、外部の情報に振り回されて生きています。
あらゆる外界の情報は頭で鵜呑みにせず、
自分の心で識別するもの。
もっと自分のハートを中心にして
毎日を大切に生きることが大切でしょう。
そうすれば、身近に大切なものがたくさんあることに気がつきます。
里桜の品種も、日本犬も、そうやって保たれてきたのだと思います。
明珠在掌 (みようじゅたなごころにあり)
明珠とは、とても大切でかけがえのないお宝。それがすでに自分の手の中に在る。
つまり、
とても身近なところに本当に大切なものはある、という意味です。
それに気がついていない人がとても多い。
ハートを中心に生きていれば、その大切なものを見逃すはずはありません。
今日もありがとうございます。
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全国の桜の大部分は、ソメイヨシノ。
いわゆる園芸品種であるサトザクラの一品種です。
日本には桜の原種が数十種類存在します。
先日ブログで紹介したエドヒガン、オオシマザクラなどです。
これら原種を総括して「山桜(ヤマザクラ)」と言います。
山桜は基本種が9種。
さらに変異株による自生種がたくさんあります。
サクラは、変異株が多く発生するために、花の綺麗な多くの園芸種が作られてきました。
ソメイヨシノやカンザクラなどです。
これらを総括して「里桜(サトザクラ)」と言います。
里桜は、江戸末期には、250~300品種ほどあったと言われています。
武家屋敷や大名屋敷の庭園などには、たくさんの品種があったようです。
しかしながら、
江戸時代が終わり、
明治維新になって
武家屋敷や侍屋敷は政府の所有となり、屋敷の多くは取り壊されました。
その際、庭園の樹木は切り倒され、薪にしたとの記録が残されています。
これで桜の多くの品種が激減したとされています。
この時、植木職人であった高木孫右衛門が里桜84種を集めて、保存していたのです。
これで、里桜群の大量絶滅の中で、生き残った品種がいました。
明治18年には、荒川堤防の改修の時に、足立区江北村の清水謙吾村長の提案により、
さまざまな品種78種の里桜が
荒川堤防の全長6kmに渡って植樹され、
全国の桜の名品が鑑賞できる地となり、
「五色桜」と呼ばれるようになりました。
それまでは、大名たちが秘蔵していて一般の人が見ることが出来なかったさまざまな美しい桜の品種を
誰でも見ることができるようになったのです。
さらに足立区江北村にはすごい人がいました。
江戸時代から桜の研究で有名であり、「桜の生まれ変わり」とも称される船津静作翁です。
彼が中心になって、江北村の五色桜からたくさんの苗木を増やしました。
そして今から103年程前に、足立区の五色桜が日米友好のあかしとして
3000本アメリカに植樹されたのです。
その後、第二次世界大戦後、昭和22年に足立区の五色桜はすべて切り倒され、ほぼ絶滅。
日本から素晴らしい数々の里桜の品種が絶滅しかけました。
その危機を救ったのは、昔アメリカに送った桜の木々でした。
足立区は、35種3000本の桜を里帰りさせたのです。
出典:荒川桜づつみ足立平成五色桜成長記録
現在40種の桜の花が見られる公園は、当院の近くにあります。
自転車で10分、車で数分の距離なのですが、
今年は時間が無くて、残念ながらなかなかいくことが出来ません。
これで思い出すのが、日本犬。
この話は以前このブログでも書きましたが、
日本にはたくさんの固有犬種が存在していました。
現在ではその多くが絶滅、もしくは絶滅しつつあります。
現在代表的な日本犬には
柴犬、秋田犬、甲斐犬、紀州犬、四国犬、北海道犬がいます。
これらは、
すでに血統が絶えてしまった「越の犬」と共に
文部科学省から天然記念物指定を受けています。
柴犬、秋田犬、甲斐犬、紀州犬、四国犬、北海道犬がいます。
これらは、
すでに血統が絶えてしまった「越の犬」と共に
文部科学省から天然記念物指定を受けています。
他にも、
県の天然記念物に指定された川上犬や琉球犬をはじめ
各地に薩摩犬や肥後狼犬、大東犬など、かろうじて純血の保存されている種や、
県の天然記念物に指定された川上犬や琉球犬をはじめ
各地に薩摩犬や肥後狼犬、大東犬など、かろうじて純血の保存されている種や、
仙台犬、越路犬、屋久島犬などのすでに純血が途絶えた種、
岩手犬、三河犬のようにほとんど純血種がのこされず、絶滅寸前の種
十石犬、美濃犬、因幡犬などのように再び純血を固定化する努力がなされている種
そしてすでに絶滅した日本犬種類がたくさんあります。
津軽犬、厚真犬、秩父狼犬、戸隠犬、天城犬、壱岐犬、熊野狼犬、
その他日本各地にたくさんの和犬種がありました。
いまは流行のトイプードルやチワワはたくさんいるものの、
多くの日本固有の在来種は、どんどん消えていきます。
その他日本各地にたくさんの和犬種がありました。
いまは流行のトイプードルやチワワはたくさんいるものの、
多くの日本固有の在来種は、どんどん消えていきます。
犬の場合も、
桜と同様に
種の保存や絶滅が、
時代の風潮に左右されやすい人間次第で決まってきたのです。
テレビでココアがいいと言えば、その日の夕方にはスーパーからココアが売り切れ、
つぎの日に
テレビでヨーグルトがいいといえば、また売り場からヨーグルトが売り切れる。
でも、それも長続きしない。
流行に右往左往しているから。
そしてもっと身近にある日本の伝統的な食材には見向きもしなくなってしまう・・。
多くの人は、外部の情報に振り回されて生きています。
あらゆる外界の情報は頭で鵜呑みにせず、
自分の心で識別するもの。
もっと自分のハートを中心にして
毎日を大切に生きることが大切でしょう。
そうすれば、身近に大切なものがたくさんあることに気がつきます。
里桜の品種も、日本犬も、そうやって保たれてきたのだと思います。
明珠在掌 (みようじゅたなごころにあり)
明珠とは、とても大切でかけがえのないお宝。それがすでに自分の手の中に在る。
つまり、
とても身近なところに本当に大切なものはある、という意味です。
それに気がついていない人がとても多い。
ハートを中心に生きていれば、その大切なものを見逃すはずはありません。
今日もありがとうございます。
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