スギナ

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スギナは、栄養茎はスギナ、胞子茎はツクシです。
スギナは生薬やサプリメントとしても利用されています。

シダ植物の仲間で、葉と茎が明確に分化していません。

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 スギナは、地下に四方八方に根茎のネットワークを張り巡らせて
採っても採っても、また生えてきます。
根茎は、切断されても、残った部分が新しい個体となりさらに増えていくことができるため
農家ではやっかいものとされてきました。

スギナの根茎は、通常は浅い位置で拡がっていきますが、
時折とても深い所まで伸びていく根茎もあります。
これも生き残りの術でしょう。

広島に原爆が落ちた時に、
何もかも焼け落ちた大地に
いち早く芽を出し始めたのが、このスギナでした。

地中に深くまで伸びたことでスギナの根茎が 生き延びたのです。
焦土と化した原爆跡の大地から
次々と出てくるスギナの鮮やかな緑は、
多くの人々の心に勇気を与えたのではないでしょうか。


この植物は、かなりの昔から生薬として、様々な薬効も知られています。
古代ローマのプリニウスは、
「スギナの性質はとても驚くべきものであり、たたスギナに触れただけでも患者の出血が止まるほどである」
と記載しています。

中医学では主に、
尿路感染症、膀胱炎、尿道炎、膀胱結石、血尿、浮腫、外傷による出血、火傷、治りの悪い傷などに使われています。

スギナには、さまざまな利用法があります。
代表的なものには、
煎じ薬
湿布薬
マウスウォッシュ
スギナ粉末
スムージー:ジュース
スギナ茶、
スギナ酒
スギナ風呂
などがあります。


ジュースに入れると、シリカが多く、爪や髪の艶を良くすると言われています。


今回は、生薬でもあるスギナで
美肌にもいいとの話を聞いて、スギナ酒を作りました。

まずは一般的な薬用酒の作り方のコツ。
生薬の量は35度焼酎の約30%が目安。
完全密封が出来るガラス瓶
成分抽出用の糖分は、生薬の20%-30%。
生薬は、生か半乾きが良い。
浸出期間は、2~6ヶ月熟成させる。



今回用意したもの。
35度の焼酎と空瓶、メープルシロップ(うちは砂糖が無いので代用)
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まず材料は、スギナ。
もちろん、無農薬無化学肥料の野生ものです。
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これを採取して、
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水洗い。
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 ここで35度の焼酎登場。
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作り終わってから、この瓶の裏側にレシピが出ていたのに気が付きました。
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 空瓶にスギナと焼酎を入れます。
今頃ですが、細かく切ってから入れればよかったです。
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そこに成分の抽出を助けるための糖分として、
メープルシロップを投入。
普通は砂糖や氷砂糖、ハチミツを使うそうです。

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しばらくするといい色になってきました。
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飲むときに水で薄めます。

今日もありがとうございます。


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