シャクヤクの花が咲き始めました。

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ボタン科ボタン属の多年草です。
ボタンは「花王」と呼ばれますが、
シャクヤクは「花の宰相」と呼ばれることがあります。

「立てばシャクヤク 座ればボタン 歩く姿はユリの花」
これは美しい女性を喩えた言葉ですが、
シャクヤクは、枝分かれしないで、まっすぐに伸びる、たおやかで美しい姿に由来します。

このことわざは、見た目の他に、
シャクヤク・ボタン・ユリの薬効も表現しています。
シャクヤクはお腹の状態を改善し、イライラを鎮めて肝を癒し、
ボタンは血行を改善し、
ユリは不安を取り除く作用を持っています。
 
このことから
シャクヤク、ボタン、ユリが三つは、
「お腹がすっきりとして、心穏やかで、血色がよく、おおらかな」
美しい女性になるための必需品とも言えます。
 


特にシャクヤクは、たとえば
「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」は、中医学の名著『金匱要略』に記載され、
古くより多くの女性の治療に用いられてきた生薬です。

ツムラ漢方薬の効能を参照すると、美しい女性となるための生薬であることがよくわかります。

「 体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく、
ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを訴えるものの次の諸症:
月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による障害、めまい・立ちくらみ、頭重、肩こり、腰痛、足腰の冷え症、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴り」


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学名は、 Paeonia lactiflora。
属名のPaeoniaは、
この薬草をはじめて使って普及させたとされるギリシア神話の治療の神パエオンPaeonに由来します。 

ギリシア神話の中で、パエオンはシャクヤクを使って神々の治療をしたという話があります。
この話から、ギリシアではセイヨウシャクヤクは、
悪霊の力を追い出すことのできる神聖な植物とされてきました。
ヨーロッパでは、セイヨウシャクヤクの種子や根を乾燥させたものを、
魔よけやロザリオとして使用していた記録が残っています。 


シャクヤクやセイヨウシャクヤクを始め、近縁種もさまざまな薬効が知られており、
治療に用いられてきました。


西洋では、メディカルハーブとして古代ギリシア時代から癲癇、ヒステリーをはじめとする神経疾患、腎臓結石、胆石、痔、気管支炎、風邪、子宮疾患、出産などに利用されてきました。
また種子は、悪夢や悲しい夢を見なくするために使われてきました。

中医学では、数千年の間中薬として非常に重宝されています。
多くの薬効が見出されており、
主に婦人科疾患、頭痛、血行不良、腹痛、嘔吐、下痢、痙攣などに使用されています。

これらの植物の根には、
有効成分としてのパオニフロリン、パエオノールなどが含まれています。
パオニフロリンは、鎮静作用、鎮痛作用、抗痙攣作用などを持っています。
パエオノールは、抗炎症作用、抗潰瘍作用、鎮痛作用、鎮痙作用などがあります。

さらにホメオパシーやフラワーエッセンスにも利用されています。

フラワーエッセンスは、
神経質で不安感を持ち、悪夢にうなされる人に向いています。
また月経周期に関連した情緒不安定、更年期障害や月経前症候群などの女性にも適しています。
心の暗闇を光で照らし、不安感を消し去ると言われています。

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すべての植物には、
さまざまな薬効があります。

それはその植物に現れており、
特に、花は
その植物特有の美しい波動、美しい音楽を発しています。

心静かな環境で、
シャクヤクの奏でる旋律を聴いてみませんか?

心が共鳴し、
心の中にシャクヤクの花が開花したら、
その時に
シャクヤクの髙い波動を取り入れたことになります。

「立てばシャクヤク 座ればボタン 歩く姿はユリの花」
を体現して、
美しい人になりますね。


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