森には様々な木があります。
それぞれの木がお互いに相互作用し合い、森を形成しています。
木だけではなく、

あらゆる植物、微生物、昆虫、空気、水、すべてのものが有機的に繋がり合い、
一つの生きた生命体のように活動しています。

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自然界の森と同じように、
私たちの身体には、皮膚にも体内にも
多種多様な細菌叢がいて共生しています。


しかもつい最近までは
身体にいる細菌の多様性については全く理解されてきませんでした。

つまりほんの一部の細菌についての知識しかなかったのです。

それは、
従来までの方法は、
細菌を検出同定するのに、培地に入れて、
細菌を培養して出てくる様々な細菌がすべてであると思っていたからです。
でも、
実は、培養できるのは身体の細菌のうちのごく一部でしかありませんでした。

そのため、培養ではなく、細菌の遺伝子を検出する方が確実であることがわかりました。


ここ数年で、遺伝子解析技術が格段に進歩しました。
ここ10年で数万倍の性能と言われるまでに技術が進歩し、
100種類を超える細菌の遺伝子を一度に同定することが可能となったのです。

この新しい「メタゲノム解析」と呼ばれる革新的な方法で、
身体に共生する細菌叢に関する多くの情報が得られるようになりました。



「メタゲノム解析」をして初めて、
私たちの皮膚にも
ブドウ球菌をはじめ十数種類の菌だけだと考えられていたのに、
実は
100種類を超える多種多様な細菌が共生していることがわかったのです。

このようにして、明らかになった多種多様な常在細菌叢を
「マイクロバイオーム」と呼ぶようになりました。
医療関係者ならば誰でも知っているこの言葉は、
一般にはまだあまり知られていません。

遺伝子解析では、
腕の皮膚と、頬の皮膚、脇の下の皮膚、性器の周辺の皮膚、大腿部の内側の皮膚など、
部位によって住み着いている細菌叢とその割合が違うこともわかってきました。

さらに、人によっても特有の細菌叢があり、
体調や環境によっても変化しているのです。


病気により、共生する細菌叢が変化することは200年以上前から知られていました。
フラワーエッセンスで有名になったエドワード・バッチ博士は、
この分野では当時最先端の研究をした第一人者です。

彼は病気の人の糞便を詳細に検査して
病気のステージに応じて
ラクトース非発酵菌群の数が大きく変化することを確認しました。
このバッチ博士の研究が、
腸内細菌叢を原料にした数々の薬の開発にもつながりました。


目の表面にも、特有の細菌叢が形成されています。
コンタクトレンズを使用すると、細菌叢は眼瞼の皮膚の叢に近く変化してしまいます。
これが、コンタクトレンズ使用者が眼感染症にかかりやすい理由の一つではないかと推測されています。



現代社会では、
何でも除菌、何でも菌が悪いと言うイメージを植えつけられていますが、
除菌や抗生物質によって、
除菌剤や抗菌剤自体の副作用のみならず、
私たちの身体に共生するとても大切で繊細なマイクロバイオームを破壊してしまっているのです。


野菜だって、農薬漬けは身体にも良くないのは誰もが知っています。
有機農法では、さまざまな菌が共生して、栄養価の高い活き活きとした野菜が作られます。
人だって、薬漬けは身体に良くないのです。
私たちの身体にも、さまざまな菌が共生しています。


カリフォルニア大医学部の研究報告では、
皮膚表面に常在するブドウ球菌は、
皮膚を守り、
皮膚の傷の炎症を抑える役割をもっていることがわかりました。
ブドウ球菌は皮内に入ってしまうと炎症の原因となるため悪者扱いされてきましたが、
実は、
皮膚表面では皮膚を清浄に保つためにとても役立っているのです。

皮膚を抗菌剤で清潔にしすぎると逆に治癒能力が下がり、有害となります。


 
菌を殺菌しても、細菌叢を破壊するだけでなく、
すぐに耐性菌が出現する終わりのない戦いになることは明らかになっています。

もう私たちは殺菌除菌という攻撃的な考え方を改めて、
共生の道を選ぶべき時期に来ています。


手を泥だらけにして庭いじりすることで、
土壌中の細菌が私たちを幸せに導いてくれると言う報告もあるのです。

 tuvchi2MailOnline

泥んこになって遊んでも働いても、心は汚れません。

私も自然の中や犬のお散歩ではよく裸足で歩きます。
足は泥だらけになりますが、
心は綺麗になります。
そして、
気持ちいいです。

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今日もありがとうございます。

 
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