イワカガミがたくさん咲いています。
この植物は、
比較的標高の高い所ではよく見ることができます。


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イワカガミ(岩鏡)の名の由来は、
岩場によく生育し、葉が丸く光沢があり、まるで手鏡に見えることからだそうです。

学名は、Schizocodon soldanelloides
属名Schizocodonは、花びらと花の形から、Scizein(裂ける)+kodon(鐘)に由来します。
種小名soldanelloides は、soldanella(イワカガミダマシ属)+oides(~のような)で、イワカガミダマシに似ているという意味になります。
日本名では、イワカガミダマシが、イワカガミに似ているという名なので、命名順が逆ですね。

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乾燥した水の少ない岩場でも、みずみずしく美しく咲いています。

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花はピンク色で、花びらは5つに分かれ、さらに花びらの先端が細かく裂けています。

花の真ん中にピンク色の雌しべがあり、
それを取り囲むように、
ややハート型でクリーム色の5つの雄しべがあります。

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じっと見ていると不思議な花です。
群生していながらも、
あちこち思い思いの自由な方向に咲いています。

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山の岩場では、みなさん登りの疲労しているからなのか、
綺麗に咲いていても、あまり関心を寄せる人は少なく、通り過ぎていきます。



「逢花打花、逢月打月」(花に逢えば花をたす、月に逢えば月をたす)

打つ(たす)とは、左右の両手を打つように、ぴたりと合わさる様を言います。
花を観たら花とぴったり合わさる、
月を観たら月とぴったり合わさる。

つまり花を見る時には、何も頭で考えることなく、花になりきり、
花と一体化してみることを表しています。

イワカガミを観たら、登山の途中で「あー綺麗だねー、はぁはぁぜいぜい」で、終わることなく、

できれば、イワカガミの傍らにそっと座ってみましょう。
山に登るのは、頂上に行くことだけではなく、こういった様々な存在との交わりが楽しいのです。

心を静寂な状態にして、
イワカガミに挨拶して

イワカガミになってみます。


イワカガミになって
岩場の強いエネルギーに根を下ろし、

そよ風を感じ、
太陽光の中でエネルギーをもらい、
美しく楽しく、ただ咲いてみる。


こうして初めて花を愛でることになるのです。

「花を愛でる」
そこには、
花を見るだけではなく、愛があります。
だから「愛でる」というのです。


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イワカガミと一体化する時には、
もう名前の由来も、花の形も、雄しべの数も、植物に含まれる有効成分も、どうでもいいこと。
その花の奏でる旋律を、純粋に味わってみましょう。

花を愛でるのも、
段階があります。

最初は、花と私。そこには花を愛する人間的な愛が生まれます。
愛する対象物がある愛。

次に、
「打花」
つまり花と一体化すること。
そこには、花と私がいなくなり、一つになります。
一体化すると愛する対象物が必要なくなります。
ただ愛が在る状態。

一体化した時に初めて人の愛を超えた、
無条件の「愛」そのものへと変容します。

これは花を打つこと
つまり一体化する行為を、繰り返し繰り返し行うことで、少しずつ理解していくことです。


それは、すでにお気づきのように、
花を打つとは、
日常生活であらゆるものとの一体化の象徴的表現でもあります。


日常のさりげない動作、
お茶得お飲む時はお茶と一体化し、
お風呂に入ったらお湯と一体化し、
朝日を浴びたら太陽のエネルギーを全身に送って太陽そのものになってみる。

一度この習慣がついたら、
すべての行為は、心を豊かにしてくれるものへと変わります。



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