米国で、盲導犬が飼い主を命をかけて助けたお話です。

ゴールデンリトリーバーの盲導犬フィーゴちゃん。
8歳です。

 2015_06_figo1写真 Middlebranch Veterinary

ニューヨーク州のある町で、
盲目のオードリー・ストーンさん(62)と彼女を補助する盲導犬フィーゴちゃん(8)が
道路を横断していました。

すると幼稚園バスが、ストーンさんとフィーゴちゃんに向かって走ってきたのです。
運転手は、前方不注意運転。
彼女とフィーゴちゃんに気が付かなかったと証言しています。

あやうく大事故になりかけたその瞬間に、
フィーゴちゃんは、飼い主のストーンさんを助けるために、
自分の身をバスに投げ出したのです。

バスの運転手はあわててブレーキを踏みました。
フィーゴちゃんの足の骨は折れ、
ストーンさんは、頭を怪我し、右肘と三本の肋骨、足首を骨折しましたが、
重症にならずに済みました。

目撃者によりすぐにストーンさんのために救急隊が駆けつけました。
肢の折れたフィーゴは、さらにストーンさんを守ろうと、じっと寄り添っていたそうです。

ストーンさんが救急車に運ばれる時も、
フィーゴは折れた肢のままで、一緒についていこうとしましたが、
ニューヨークの法律では救急車に犬を載せることは出来ません。

フィーゴは動物病院に運ばれました。
2015_06_figo写真 Middlebranch Veterinary

フィーゴがバスに身を投げていなければ、
ストーンさんはこんなに軽症ではいられなかったかもしれません。




病院に入院して治療中のストーンさんは、
フィーゴが足の手術を受けて大丈夫であったこと、
そして彼女の友人がフィーゴのお世話をしてくれていることを聞き、
「とてもうれしい、すごく感謝している」と、 嬉し涙を流しながら語りました。

事故の一部始終を目撃していた現場のガソリンスタンドで働くポールさんは、
「フィーゴちゃんは、ストーンさんを守るため、大きなケガを負いました。
自分の身体を犠牲にしても最後までストーンさんの傍らに座り、
寄り添い続けた。

その姿がとても印象的で、とても感動しました。」 とインタビューで語っています。




以前、このブログでも、見知らぬ人を助けるために命をかける人々
「パシュトゥーンの掟 すべての人との繋がり」を書きました。


「一心」
今回の件も、単なる犬と飼い主の関係ではなく、
「心」と「心」の関係だから出来たこと。

自分の身を犠牲にしても、助けたいと、一瞬にして判断したこと。
それは、お互いの「心」を大切にしているから。

人と人との関係でも、社会的な関係、形式上の関係、というだけで、
心と心が繋がっていなければ、フィーゴちゃんのような行動はとれません。

私たちも自分の交友関係を見回してみましょう。
どれだけ心と心を繋げているでしょうか。

心と心を意識した友だちを大切にしましょう。

信頼し合う人と、お互いの目と目を心をこめて見つめ合っていますか。
心と心を繋ぐよい手段の一つです。

目には大きな秘密が隠されています。
聖者と呼ばれる人たちは、とても上手くその機能を利用しています。
またいずれお話しましょう。


今日もありがとうございます。


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