山に入ると、
木の枝にトトロ昆布のようなものがよくぶら下がっています。

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サルオガセ科サルオガセ属の地衣類
「サルオガセ」です。
漢字で書くと「猿尾枷」。
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針葉樹の枝にくっついたり、垂れ下がっているので、
一見ヤドリギのように寄生植物のようにも見えます。

でも、
木に寄りかかっているだけで、サルオガセによって木の養分がとられたり、枯れることはありません。
たぶん、木に寄りかからせてもらっている分、木にも何らかの役に立っているのでしょう。

栄養分は、共生している藻類から得ています。
水分は、空気中の水分から吸収します。


綺麗な空気の場所にしか繁茂しないと言われています。

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日本では、約40種のサルオガセが生育していますが、
形態が似ていて、区別するのはとても難しいようです。
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朝の露に濡れる姿は、海ブドウのようにも見えます。

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「霧藻」、「狐の元結」、「天女の舞い」などという別名もあります。


見た目は美味しそうですが、触るとゴワゴワしています。
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実際に、食べられるようですが、山に大量にある割には、ほとんど食べたという話は聞かないので、
あまり美味しくないのではないでしょうか。
昔は木生海苔(きぶのり)と言われ、食用にもしたそうです。

生薬としても、消化器系疾患などの治療に使われていたようです。


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木がまとうドレスのようにも見えます。
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ヒゲみたいです。
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一見地味な植物、サルオガセ。
この植物は、
自由に生きる
栄養は共生相手とシェアし、水は空気中から得る
環境の清浄な場所を好んで生育している
他の植物に悪影響も無く、静かに生育している


なんだか、大量消費で環境を汚染している私たちが見習わなければならない仙人のような生き方ではないでしょうか。



たまに仙人と呼ばれる、ある世界的に著名な芸術家の先生(83)と一緒にお散歩します。
一緒にお散歩に行く時は、いつも標高2000m以上のところ。
ふと気づくと、
やはり仙人の顎にも立派な「サルオガセ」のようなものが生えていました。
83歳で岩場を飛んで歩き、
清浄な空気の中を好み、
とても自由で
水分は芋焼酎から得る元気な仙人です。

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サルオガセには、「仙人のヒゲ」という新しいあだ名も勝手に付けました。
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今日もありがとうございます。

 
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