米国ワシントン大学研究チームが、

違法取引された象牙のDNAと
アフリカ各地のゾウの糞便から得られたDNA情報を照合することで、
 大規模象牙密輸の出荷元を突き止めることに成功しました。
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写真は、ワシントン大 Conservation Biologyセンター所長サミュエル・ワッサー氏


研究では、
まず アフリカ29ケ国の71ケ所でサバンナゾウと森林ゾウを含む1350頭のゾウの糞便を採取、
そのDNAを元にゾウの分布地図データを作成。
そこに、
1996~2014年に違法取引28ヵ所から押収された象牙を分析、
照合することで違法象牙の産地を特定していきました。
1ヵ所で1200頭分の象牙を押収した所もありました。

その結果、
サバンナゾウの象牙の大半はタンザニアとモザンビークから、
森林ゾウの象牙の大半はガボン、コンゴ共和国、中央アフリカ共和国から

違法輸出されたことが判明しました。

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主要な密猟地域が特定されたことで、
違法取引に加担している国々が関与を今までのように否定できなくなり、
さらに、
国際社会がこうした国々と協力して違法取引を阻止に乗り出し、
象牙密輸ルートからの供給を絶つことが可能になると期待されています。

ワシントン大サミュエル・ワッサー氏の論文では、

フィリピンの違法象牙は、
そのほとんどがコンゴ民主共和国の東部から来ていることがわかります。
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シンガポールの違法象牙は、
ほとんどがザンビアのゾウの象牙です。

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こちらは森林ゾウの違法象牙押収国別の地図。
森林ゾウの象牙の大部分は、
ガボン、コンゴ共和国、中央アフリカ共和国から違法輸出されたものだわかります。

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こちらはサバンナゾウ。
サバンナゾウの象牙の大部分は、タンザニアとモザンビークに集中しています。

ちなみに象牙2本で、密猟者は3,000ドルの収入になり、
これは普通の仕事の一年分の給料よりも大きい金額です。
アジアでの象牙2本の末端価格は、60,000ドルです。

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今すぐにでも象牙の取引を止めなければ、
ゾウは地球上から消える可能性がとても高くなっています。

あらゆる方向から、象牙の取引を阻止しなければなりません。
象牙犯罪は、密猟者だけでなく、末端の購入者まで、すべての人が関与する問題です。



「君子喩於義、小人喩於利」
(くんしはにさとり、しょうじんはにさとる)

立派な人であれば、善徳を優先して考え、利益を最優先にはしない
という意味。


人の表層意識は社会環境に応じて簡単に変異してしまいます。
それは、日常生活における人の意識の焦点が、浅いところにあるから。
そのため、
あらゆることを金銭的価値で判断する社会の中では、
お金が最優先事項になってしまいます。

それは
様々な面で物事を本質から引き離し、歪を生み出してしまうことになります。

でも
本当の財産は、お金ではなく、
人格、叡智、思いやりのある心。


それらを培うのは、利益よりも、善徳を優先する心。

金銭的価値よりも、善徳を優先して考える人が増えれば、
ゾウの殺戮が無くなるだけでなく、
世界全体は、一気に明るい方向へ向かうはずです。

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