オーストラリアには野猫がたくさんいます。

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今週こんなショッキングなニュースが報道されました。
「オーストラリアで200万匹の野猫を殺処分」


24newsnews24


豪環境省のグレッグ・ハント氏が公表したもので、
野生動物を守るために、野猫200万匹を駆除する方針とのこと。

予算は480万ドル。

野猫が、国内の27種の哺乳動物の絶滅に影響を与え
さらに120種ものオーストラリア固有種の存続に深刻な驚異を与えているとのこと。
これは国内固有種の三分の一に当たります。


猫たちは、17世紀以降に移住者と共に持ち込まれました。
現在では、それが野生化して、
3000万匹の野猫がいると言われています。

オーストラリアは、野生動物が豊富で、
野猫は、大きい個体で体重15kgほど、家猫の三倍もの大きさになることもあるようです。


オーストラリアでの統計はわかりませんが、
米国では、
米魚類野生生物局(FWS)とスミソニアン保全生物学研究所の調査結果によると、
野猫によって年間で20億~37億羽の鳥、150億~200億匹の哺乳動物が捕食されていると推定されています。

日本でも、
絶滅危惧種である国の特別天然記念物アマミノクロウサギやハハジマメグロが野猫によって捕食されたり、
イリオモテヤマネコが猫からの感染症に感染したといった報告があります。



小笠原諸島では、野ネコが原因で、
貴重なカラスバトが40羽程度まで激減してしまいました。

小笠原諸島では、
野猫の対策が検討され

当初は野猫の捕獲と殺処分の方針でいました。

ところが、
東京都獣医師会が、
「殺処分に断固反対。絶滅危惧種もこの猫も同じ命。だからどちらとも助けましょう」
ということになりました。

獣医師会と地元で協力し、一匹一匹捕獲し、
野猫も最初は手が付けられないほどの状態だったそうですが、
二ヶ月ほどで人に懐くようになったと言われています。


 現在では、小笠原諸島には「野猫」という存在はいません。
猫はすべて適切に人と共に飼育され、
マイクロチップで管理されています。
 


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