イエール大学の教授と学生グループは、
アマゾンの熱帯雨林で、
ポリウレタンを炭素に分解する能力を持っている菌類を発見しました。

yale-fungipsfk.com


これはエール大学の熱帯雨林探検・研究教育プログラムによるものです。

ポリウレタンは、
塗料や接着剤、ウレタンフォーム(スポンジや各種クッション、シーリング材、充填材・断熱材、防音材など)、スポーツウエアや繊維製品、靴、人工皮革・合成皮革、自動車部品など、生活に密着した素材となっています。
その一方で、ゴミとなった場合には、環境的にもコスト的にも、やっかいな物質です。



もしこれがゴミ問題に実用化出来たら、
環境浄化の大きな一歩となりそうです。


 
 


次は、プラスチックをいとも簡単に分解する菌を発見した高校生の話です。
カナダの16歳の高校生ダニエル・バードくん。

プラスチックは自然の状態では、分解するのに1000年はかかると言われています。
彼は、まず最初に、
イースト菌を混ぜて水分を加えた土に、粉状にしたプラスチックを入れて、30度にしてみました。
すると、自然界に放置した場合よりもプラスチックが早く分解されたのです。

そこで、
温度や配合を変えながら繰り返し実験した結果、
プラスチックを分解する微生物は、緑膿菌属(Pseudomonas)とスフィンゴモナス属(Sphingomonas)であることが判明したのです。
Sphingomonas_cloacaemicrobewiki.kenyon.edu


分解産物は、水と二酸化炭素。
広く応用出来たら、環境に大きく貢献することになります。


微生物や菌類や植物、それらの酵素の力で、
有害物質で汚染された自然環境
を、
有害物質を含まない元の状態に戻すこと

「バイオレメディエーション」(bioremediation)
といいます。

たとえば、
原油で汚染された土地を浄化する時に、
原油の分解を促進する細菌を増やす肥料を与えることによって、
土壌の浄化を促進する例があります。

メキシコ湾原油流出のクリーン作戦では、化学物質の原油除去剤の使用により、
さらなる汚染が引き起こされました。
毒性の強い200万ガロンの流出油処理剤を散布されたのです。
これは、
ただ単に世間の体裁を考えて、見た目をよくしただけです。

実際には、
さらに海に毒を撒いてしまったのです。
それは、原油流出の52倍の汚染になったとも推定されています。

oil53medicalDaily



海や大地や空気が汚染されれば、
人間の健康は衰え病気が蔓延するのは当たり前のこと。


地球を汚すことは自分自身を汚すことであり、
自分を汚すことも地球を汚すこと。


最後に、
工業により汚染された北米大陸を空から見た写真をご紹介しましょう。
写真家J Henry Fair氏の作品から。
article-2053645-J Henry Fair/MailOnline
アルミニウムの廃棄物で河川が白く濁っています。そして海へ垂れ流し。


article-2053645-0E89BC20000005J Henry Fair/MailOnline
重金属で大地が汚染されています。真っ赤に染まっているのは、ボーキサイト由来。


article-2053645-0E89CBE300J Henry Fair/MailOnline
リン酸肥料により汚染された河川。


article-2053645-0E89CF850000J Henry Fair/MailOnline
石油コークスによる汚染。

article-2053645-0E89D58000000578J Henry Fair/MailOnline
メキシコ湾の原油流出現場。



article-2053645-0E89DA
J Henry Fair/MailOnline
汚れた石油と言われるタールサンド汚染地。


article-2053645-0E89DC020J Henry Fair/MailOnline
一見綺麗に見えますが、除草剤による汚染。


article-2053645-0E89eJ Henry Fair/MailOnline
原油掘削所の汚染。


article-2053645-0E89hJ Henry Fair/MailOnline
化粧品からプラスチック製品まで幅広く使われる化学薬品による汚染。

私たちの日常生活が、地球の汚染に直結しています。
汚染してしまった地球に、さらに化学物質で清浄化しようとしても
結局は、
汚染の連鎖を起こしてしまいます。
そうではなく、
本来の地球の持つ力、多くの生命体の力を協力した浄化が必要です。
私たちは、目に見えない程の小さな微生物たちに助けられて生きているということを感謝したいですね。


バイオレメディエーションは、
今後大きな役割を果たすことになるでしょう。



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