シオカラトンボ。


露天風呂に入っていたら
たくさんのシオカラトンボがやってきました。



日本では最も一般的にみられるトンボの一種です。
雄は、お腹が白くなり、「シオカラトンボ」と呼ばれます。
雌は、お腹は白くならず、「ムギワラトンボ」です。
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雄は、成熟すると次第に全体的に黒色へと変化し、
胸部から腹部前中方が灰白色の粉で覆われるようになります。

シオカラトンボは、この塩色でわかるように、
明るい環境を好み、生活は草原などの開けた明るい環境で過ごす傾向があります。
産卵する池も、明るく開けた場所を選びます。 

シオカラトンボは、春先からよく見られ、
本州では4月中旬頃から成虫が現れて10月頃まで見られます。

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美しい形と色。

トンボは日本では昔から縁起物として扱われ、
素早く、
決して退かない勇敢な精神を表すものとして、
特に武士に好まれたそうです。

行動範囲はとても広く、
すごいスピードで動くため、
成虫の飼育は困難です。


さて
このトンボの羽には
すごい秘密が隠されていました。

オーストラリアの研究チームが
オーストラリアに生息するトンボの透明な羽の構造を調べていました。

羽の表面には、
一面に高さ240nm(ナノメートル)の突起状のナノ構造物があります。

この突起は、極小のために
人が触っても滑らかに感じます。

この構造には
極めて強い抗菌作用が見つかったのです。

今回の研究では、
緑膿菌、黄色ブドウ球菌、炭疽菌の仲間の枯草菌が使われて
感染実験が行われました。

いずれの菌に対しても効果的で
細菌を守る芽胞をも破壊する能力を持っていました。


トンボの羽は
羽が美しいだけでなく
殺菌剤としての物理的性質を持つことが判明したのです。





人も年を取るごとに、
髪の毛がシオカラトンボの色に変わっていきますが、
トンボのように清潔で、凛々しく、機敏で、勇敢でいたいものですね。


温泉に飛んでいたとんぼたちは
飛びながら何度もお尻をお湯につけていましたが
温泉に産卵してしまわないか
気になってます。





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