この写真。

瀕死の母親ゾウの横にたちすくむ赤ちゃんゾウ。

elephn111 The David Sheldrick Wildlife Trust

 この母親ゾウは、密猟者によって右の前脚を銃撃され、
倒れているところを
動物保護団体  The David Sheldrick Wildlife Trustとケニア野生公社によって発見されました。
ただちに獣医師チームによる
懸命の治療がなされました。

zonngoroni3The David Sheldrick Wildlife Trust


この母親ゾウには、小さな娘がいます。
のちに救出された地域にある丘の名前に因んで
「ゾンゴロニ」と名付けられます。

お母さんを治療するために、
ゾンゴロニにも鎮静をかけました。

誰もが、傷が治るように祈りました。

しかし、
その2週間後に
母親は瀕死の状態で発見されたのです。
そして、
赤ちゃんゾウ「ゾンゴロニ」は、お母さんを守るように
寄り添っていました。

食べるものも、飲み水もなく、ゾンゴロニはお母さんの尿で喉の渇きをしのいでいたようです。

そして、ゾンゴロニは、
救出に来た保護団体の人間たちを必死で追い払おうとしました。
お母さんが倒れてから、
ずっとお母さんを必死に守り続けてきたのでしょう。

おそらく目の前で、人間たちがお母さんに行った仕打ちをみていたのではないでしょうか。

zonngoroni The David Sheldrick Wildlife Trust

母親ゾウは、地面にそうとう苦しみぬいた形跡が残されていました。
獣医師チームは、
母親ゾウは、これ以上苦しむのは明らかな状況のため、
安楽死が選択されました。


残されたゾンゴロニの健康状態も悪化しており、
安楽死された母親から引き離し、
救出されました。

ゾウの養護施設へ収容されたゾンゴロニは、
やはり当初は、
人間に対して、とても警戒しているようでした。

人間不信に陥っていました。

どんなに大きな心の傷を負ったことでしょう。

zonngori The David Sheldrick Wildlife Trust


でも、
献身的な愛情ある世話を続けるうちに、
ゾンゴロニの心は和らいでいったのです。

心は、どんな逆境からでも、復活する。

「レジリエンス(resilience)」

これは「心の回復力」「心の強さ」を示す心理学用語。
心に備わる、しなやかな強靭な性質のことです。

誰もが持っています。

先日のオランウータンの赤ちゃんウーディンもそうでした。

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