フィリピンワシ。

フィリピン固有種で、
体長は約1m、翼を拡げると2mになる世界で最も大型のワシの一種です。

食物連鎖の頂点に立ち、 主にサルやリスなどの哺乳動物や鳥などを食べます。

現在では、熱帯雨林開発による生息地の減少と遊びでの狩猟によって、
個体数は激減。
絶滅が危惧されている貴重種です。

フィリピンワシ基金の調査によると、
野生では、
約400組のペアしか残されていないようです。


そして、大型の鳥のために、
フィリピン国内ではこのワシを撃つと厳しい懲役刑になるにもかかわらず、
いまだに遊びのために撃ち殺され続けています。

今日は、その貴重なフィリピンワシの人気者である「パマナ」の話です。

paman3 ABS/CBN

パマナが、最初に銃撃されたのは、まだ幼鳥の時。
3年前です。
2発の銃弾に被弾し、大ケガを負っているところを保護されました。

pamana5 ABS/CBN

パマナは、順調な回復力を見せ、
保護施設の人気者となりました。


その美しさと風格を備え、
自分の名前「パマナ」も認識するようになりました。

pamana2 ABS/CBN


そして、無事に野生に帰る日がきました。

pamana6 ABS/CBN

でも、
放鳥から2か月後
パマナは森の中で、死体で発見されました。


3年前と同じように、
遊びの狩猟のために、
右胸を銃で撃ち抜かれて、殺されてしまったのです。


パマナの遺体は、Twitter上で公開されました。


pamana8Twitter/PhilippineEagleFoundation


こちらはパマナちゃんが遺体で発見された時のニュース動画です。
 



「看々臘月盡」

(かんかんろうげつじん)
 「虚堂録」の中の言葉です。

臘月は12月を意味します。
簡単に言うと、「あっという間に今年も終わり」、という意味。

話の中では、香林澄遠禅師の話として出てきます。
「香林因みに僧問う。萬頃の荒田、是れ誰をか主と為す。香林云わく。看看臘月盡く」

この荒れた土地は誰のものですか?と問われた香林禅師は、
「あっという間に今年も終わりだ」と答えたのです。

昔は、広大な土地に人が開拓していった時には、
最初に荒地を開拓した人が、その土地の主になったようです。

そのため、
未開発の荒れたままの土地が拡がっている光景を見て、
開拓しないまま時間だけが過ぎてしまうぞ
、と述べているのです。

つまり、
この会話の
荒れた土地とは、「私たちの心」を示しています。
一年の終りの臘月は、私たちの命の終りの時期。


神への道の修行をしようとしても、何もしないうちにあっという間に時間だけが過ぎてしまう。
今すぐにできる事は、すぐに始めなさいと。


フィリピンワシのパマナちゃんは、自由に大空を羽ばたいたと思ったら、
あっという間に殺されてしまいました。


私たちは、いつでもまだ時間はたっぷりとあると言う幻想に囚われ、
どんなことでも先延ばしにする傾向があります。


私たちもいつパマナのように、命の終りがくるのかわかりません。
間違いなく言えることは、
すべての人の地上での命は限られているということ。


だから、
魂の修行、心の修行は、今すぐ始めなければならないのです。


今日もありがとうございます。
ブログランキング参加しています。
よろしければ応援お願いいたします。

 
人気ブログランキングへ