米国カリフォルニア州で、
野生のハイイロオオカミの家族の姿が監視カメラに捕えられました。
1924年以来、およそ100年近くぶりのことになります。

1頭の親と5頭の仔オオカミです。
wolfcalif1California Department of Fish and Wildlife

画像から見る限り、健康状態は問題ないようです。
edb3b79bCalifornia Department of Fish and Wildlife

59c0885b0California Department of Fish and Wildlife

2011年にも1頭のハイイロオオカミがカリフォルニア州で目撃されたことがありましたが、
すぐに他へ移動してしまったようです。

 米国のオオカミ事情については、
「 激減したノルウェイのオオカミの運命」
 「最後の一頭 ゾウとクジラの絆」
などにもご紹介しました。

そして、
米国イエローストーン国立公園(ワイオミング州)とアイダホ州で、オオカミの再導入が行われ、
この成功を受けて
続いて 
アリゾナ州とニューメキシコ州でも、メキシコオオカミの再導入が行われました。




イエローストーンでは、
オオカミの絶滅後に生態系が大きく崩れてしまいました。
オオカミの天敵でもあったアメリカアカシカなどの草食動物やコヨーテなどの捕食動物が増加し、
その影響で、ビーバーやアカギツネなどが激減してしまっていました。
生態系のバランスの乱れと共に、
動物だけではなく、植物にまで大きく影響することになったのです。


イエローストーン国立公園では、
1966年からオオカミ再導入が検証されはじめ、
約30年近く、
多くの検討を経て、
1995年に再導入に踏み切りました。

オオカミが復活した地域では、
順調に本来の生態系へと回復しているとの報告も見られます。



人は、銃や車などの近代的な発明品が導入されてから、
生き物を無差別に殺してしまい、
陸地における生態系を大きく乱してしまいました。 


生物多様性と複雑な連帯性がもたらす自然の仕組みを全く理解していなかったのです。
目先のことだけを考えて、
都合の良い動物は利用し、
都合の悪そうな動物は殺す。


そして、
いまだに
自然界のバランスに関しては
人類は、充分理解していないのが現状です。


カナダ・ビクトリア大の研究チームが、
世界中の陸や海の動物2125種の捕食パターンを比較分析した研究があります。
結果は、予想通り、
人だけが例外的に無差別に捕食し
生態系を破壊していることが明確となりました。



 「一樹春風有両般 南枝向暖北枝寒」
(いちじゅのしゅんぷうりょうはんあり なんしはだんにむかいほくしはかん)

 
一本の樹に春風が吹きました。
それで、
南側の枝が暖かくなりました。
これでもう花が咲くと思っても、
北側の枝はまだ寒いのです。

この言葉は、
すべての事は、浅はかな思いを超えて、予想外の結果として表れてくることを示しています。


私たちは、どんなことでも自分を中心に物事を単純に考えます。

でも、
どんなものでも、その事象の背後には、複雑に絡み合った現象があるのです。

特に生態系の複雑な仕組み、
すべてがバランス良く繋がっている仕組みは、
人智を超えたもの。

人は、
人の性欲を強める成分を持つ動物がいれば、次々と捕獲して殺して薬にします。
美味しい魚がいれば、後先を考えずに、獲れるだけ獲ります。
毒を持つ虫がいれば、その虫がいた地域に無差別に殺虫剤を撒きちらします。
大きくて強い動物がいれば、面白半分に銃で撃ち殺します。

その背後にある大自然のバランスなど完全に無視。
歯車は一つ取り除いたら、すべての歯車が回らなくなることなど、
思いもよらない。


生態系を人体に当てはめて考えてみましょう。
ゾウが手の親指だとします。
ゾウが絶滅したら、自分の手の親指を切り落とすようなもの。
膝から考えると、手の親指は離れていて、一見関係ないように思えるのかもしれません。
でも、
大きく生体全体に影響することは確実です。


私たち一人一人がすることは、
世界全体の縮図。

何をするにも、
何を考えるにも、
自分の言動が即、世界の動向に繋がるという意識を持つことは大切だと思います。


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