赤トンボ。

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赤トンボは、 アカネ属のトンボの総称で、全国に20種ほどがいます。

赤トンボの代表は、アキアカネです。
梅雨の時期に、羽化してから、標高の高い涼しい場所で夏をすごします。
そして、
秋になると平地に下りてくる習性があります。
そのため、赤トンボが見られると、秋のイメージになるのです。

その赤トンボが、全国的に激減しています。
大阪や兵庫、三重、富山、長崎、鹿児島など自治体では、
すでに、
絶滅の怖れがある生き物「レッドリスト」に赤トンボが掲載されています。

特に、
鹿児島県では「ほぼ見られない」として、
2014年版から絶滅の危機が迫った「絶滅危惧一種」にリスト入りしてしまいました。

ここ十数年は、一気に赤トンボが減少した印象がありますが、
石川県立大学名誉教授の報告では、
この20年間でアキアカネの生息数が、
およそ
1,000分の1に激減したと見積もっています。



アキアカネは、浅い水の中で産卵する性質があります。
そのため、水田は格好の産卵場所になり、
昔は水田と上手く共存してきました。


最近の、この激減の背景の一つに、
ある特定のイネの育苗用の農薬が関与している可能性が高いと言われています。
実験でも、その農薬を使うとアキアカネも100%羽化できずに全滅してしまいます。

この農薬は、
育苗の土に混ぜることで稲が吸収して、
その稲を食べた虫が死んでしまうもので、
空中散布しないことから、安全な農薬として、急速に広まったようです。
しかも、その農薬の効果は持続する・・・。
その農薬には、こう書かれています。
稲に対する安全性が高く、は種前の床土混和処理、は種時~移植当日まで使用可能です。
養殖池などには田面水が流れ込まないようにしてください。「エビ類」の養殖地帯付近では使用しないでください。
水産動物に強い影響をおよぼします。
散布の際は手袋を着用してください。
漏出時は、保護具を着用し掃き取り回収してください。
かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
使用に際しては、使用上の注意をよく守って危被害防止に万全を期してください。

そうして育った作物を私たちは、毎日食べるのです。


それに加えて
ネオニコチノイド系の農薬も問題視されています。

これは、
ミツバチの減少でも大きな問題になり、
しかも人にもかなり有害だとされて、
世界的には使用禁止の方向に向かっている農毒です。


でも、
日本だけは
2015年5月から
ネオニコチノイド系の農薬の食品残留基準を
大幅に緩和してしまったのです。

例えば、
ホウレンソウに使用するニコチノイド系農毒クロチアニジンの残留基準は、
従来の基準の13倍にまでOKにしてしまったのです。

マスコミもニュースとして取り上げられません。

ネオニコチノイド系農毒は、
人の子供の脳の発達にも悪影響を及ぼす可能性があるという専門家の意見もあります。



今回の農毒の残留基準変更に当たって、
政府はパブリックコメントを募集していました。

当然のことながら、
ほとんどは基準緩和反対の意見だったのにも関わらず、
基準は大幅に緩和されてしまいました。

つまり、日本だけ危険な農薬の使用量を増やす決断をしたのです。

健康を害し、環境を害する、貴重な生き物の命も奪う、
でも
お金儲けになる。

一部の企業が儲かる代償として、
あまりに大きな犠牲。

昔から商売というのは、
「人を幸せにしたい。」
「人々のお役に立ちたい。」
というのが基本理念にあったのではないでしょうか?



赤トンボの行方は、私たちの未来を占っているのかもしれません。

まだ間に合います。


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