ノアザミ

日本のキク科固有種です。
本州から九州にかけて広く分布しています。

開花期は、5~8月。 

抹茶を点てる茶筅を立てたような花を咲かせます。
12IMG_7148blog
 
上から見ると。一つ一つ小さな筒状花が束にまとまって咲いています。


葉には、トゲがあります。

12IMG_7147blog


ノアザミの根や若い茎と葉は、
昔から食用とされてきました。


おひたしや胡麻和えに使う場合には、
葉についている細かい毛を火であぶり、
焼いて下処理をします。
 

 生薬としては、
根を乾燥させたものを、薊(けい)と称します。
 
12IMG_7049blog

昆虫たちも、
この花が大好きで、
蝶やハチたちがいつも花についています。


ノアザミの花は、
昆虫が花を刺激した時にだけ
白い花粉を放出します。


大切な花粉を無駄せずに、
効率よく花粉媒介昆虫にくっつける工夫です。



節約のプロです。

花粉を作るのには
結構エネルギーが必要なので、
無駄な花粉の放出を少しでも減らす工夫です




花の基部にある総苞片からは粘液が出ているため、
ねばねばしています。

花の下の総苞片がねばねばしているのは、
もしかしたら
アリなどの花粉を媒介しない昆虫たちが
花を刺激しないようにしているのかもしれません。



12IMG_7158blog

アザミは、
スコットランドの標章と国花です。

これは1200年代に、
欧州からスコットランドに攻めてきた軍隊が
アザミのトゲに阻まれたことに由来すると言われています。


花言葉は、
「独立」「高潔さ」「厳格」「人嫌い」



アザミは
しっかりと花粉を節約しています。

人間もできるはず。

節約は
持続可能な世界には必要不可欠なのです。

現在、
私たちの節約は
本当の節約ではなく
お金が絡んだ動機を持つ節約が多いと思います。

だから地震後の節電も
長続きしない。

お金が絡む節約の場合
長続きしないと思いますが、
地球資源のため、環境保護のため、未来の世代のためといった
純粋な節約であれば
長続きするのではないでしょうか。


これからは
アザミのような純粋な節約の心が拡がればいいなと思います。





今日もありがとうございます。
ブログランキング参加しています。
よろしければクリックお願いします。
 
人気ブログランキング