南アフリカで、
前方の大きな角を無残に切り取られ、瀕死の状態のメスのサイが発見されました。
後方の角は、サイが暴れたためか、切り取られずに残されていました。
左前脚も銃撃されていました。

このサイは、ズールー族の言葉で希望を意味する「イテンバ」と名付けられました。

12歳のシロサイです。
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イテンバの5歳になる仔サイは、ついでに殺されてしまいました。


イテンバは、このままでは、傷跡から細菌感染を起こし、死んでしまいます。
でも、
イテンバの状態から回復の可能ありと判断し、
直ちに治療が開始されました。

角と共に、顔面も大きく切り取られ、修復はかなり困難かと思われました。
密猟者は、出来るだけ角を大きく切り取ろうとして、
顔面深くまでえぐってしまうのです。

幸いなことにイテンバの頭の骨は残されていました。

獣医師のヨハン・マレーさんは、剥製師と共に、この広範囲の皮膚を覆う方法を模索しました。
傷が治癒するまでの間、カバーするためです。

その結果、
自然死したゾウの皮膚の利用に踏み切ったのです。
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手術は順調に進みました。

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そしてイテンバの顔面をゾウの皮膚で保護。
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術後は、サイの保護団体Saving the Surviversが引き続き見守ることになりました。

savingthesurviversSaving the Survivers


なんとか頑張って欲しいです。

この前に「ホープ」というメスのサイが顔面を激しく切り取られ、
生き延びて、
治療の結果、
見事に回復している例もあるのです。

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ホープの経過はこちら。


イテンバもホープも
名前の通り、
希望の星。


「呼吸している限り、希望がある。」
古くからネパールに伝えられている言葉です。

私たちは、呼吸によって、この世界に繋ぎとめられています。
呼吸しないまま、この地上にいることはありません。

この地上には、いつでも希望がある。
イテンバやホープは、それを力強く私たちに教えてくれます。

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