オーストラリア南部アデレード近郊のサウスイースタン・フリーウェイで、
時速100kmの高速走行中の車に
道路を横断中のコアラがはねられました。


車を運転していたローレン・デービスは、
外灯の無い夜の暗いフリーウェイで
コアラをヘッドライトで発見!
他に車がいたためハンドルをきることもできず、とっさにブレーキを踏んだものの
間に合わず、衝突してしまったそうです。

車を停めて、ひいてしまったコアラを探しましたが、
どこにもいない。


そのまま家に帰り、
車を車庫に停めて、
車のダメージを確認するためにフロントグリルを見に行きました。

そこには、コアラが挟まっていたのです。

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彼女は、とっさにコアラの死体が車に挟まっていると思い、
家の中にいた婚約者と彼の息子に知らせました。

彼らが、車とコアラを確認すると
「生きてる!」

コアラは無事でした。
フロントグリルに挟まれたまま、生還しました。

野生生物保護団体「ファウナレスキュー・オブ・サウスオーストラリア」に連絡しました。

三人は、グリルからコアラを救出。
車庫のシャッターを閉めて、コアラの様子を観察しました。
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この生還したコアラは、
英国のサバイバル・テレビ番組有名な冒険家に因んで「ベア・グリルス(Bear Grylls)」
と名付けました。

グリルスは、動物病院へ搬送され、
大きな損傷は無く、かすり傷程度であったことがわかりました。


グリルスちゃんは、推定4歳のオスのコアラ。
様子を見て、車でぶつかった現場あたりに帰される予定だそうです。



クイーンズランド州で1997年から2008年までに車と衝突した約4,000頭のコアラを調査した結果では、
85%が亡くなっています。
報告例だけでもこの数ですから、オーストラリア全体では
相当な数のコアラが交通事故に遭っていると推定されています。



3週間前
にも、やはりアデレード近郊で、
同じようなコアラが車のグリルにはさまり、助かった例が報道されています。

この時の車の速度も時速80km。
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この時も、周りに車がいたため、回避できず、衝突してしまいました。
家に帰ってから、車の前方から何か音がするので、
確認したところ、
コアラがグリルに挟まっていました。

車のラジエーターは壊れましたが、
コアラは無事に自然に帰されました。



昨年は、クイーンズランド州で
車の底にしがみついたまま88km走行したすごいコアラもいました。



グリルに挟まった「ベア・グリルちゃん」
全く同じ状況で、
グリルに挟まって生還した
初代「ベア・グリル」ちゃんが4年前にいました。


ケニーちゃんです。

bearg1ABC.com.au


この時は、二人の警察官がコアラをグリルから外すのに
25分かかったそうです。


道路には、何が飛び出してくるのかわかりません。



funny-wallpaper-personalinjurylawbc.com

特に、夜の外灯の少ない道は、直前までわからないことも。


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夜の高速運転では、
スピードが速くなると、虫たちが車に衝突し、潰れてしまうようです。


すべての生命に優しい安全運転を心掛けたいですね。



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