南太平洋のソロモン諸島の海で海洋生物の調査を行う米国の研究チームが、
緑と赤の蛍光色を放つウミガメを発見しました。


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この光るカメは、タイマイ
世界的に激減し、
絶滅が危惧されている種です。

今回光るタイマイが見つかったのは、ここ。
パプアニュ-ギニアの東側の海域です。
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その美しい甲羅を持つタイマイは、かつて乱獲されていました。
昔は日本でもタイマイの剥製がよく売られていました。

このタイマイの発光が確認されたことで、
爬虫類としては初めて生物蛍光(biofluorescence)が認められたことになります。

生物蛍光は、
サンゴやカニなどの節足動物、サメや魚類などにおいて発見されていて、
200種ほどの生物で認められています。

こちらは、光るサメ
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光る魚たち
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光るイソギンチャク
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光るサンゴ
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生物蛍光とは、
身体の表面にブルーライトなどをあてると、身体とは異なる色の光を発色する能力のことです。
個体生物によって、緑、赤、オレンジ色またはその混合色に光ります。

これは、
ホタルやウミホタル、ヤコウチュウなどのように生物自身が化学反応を作り出して発光する生物発光(Bioluminescence)

ヒイラギ科の魚類のように発光する微生物を寄生させて光ったりする共生発光とは少し異なります。

あまり知られていないことですが、
発光する微生物 (発光細菌)は、結構一般的に存在し、
その多くは海にいます。
たった一掬いの手のひらの東京湾の海水の中にも
発光微生物は含まれ、
それは海の水の中だけではなく、
魚などの生物の体表や体内にも存在しています。
 

光るタイマイは、
その後も、調査チームが水族館で飼育されている数頭の若いタイマイの蛍光能力を調べたところ、
すべてのタイマイが赤い光を放ったそうです。


いまだ生物蛍光を持つ生き物は、次々と発見されていますが、
その役割は正確にはよくわかっていません。



私たちは、つい最近まで、
自分たちの身体が光を放っていることすら、
理解されていませんでした。


眼力、眼光紙背、眼光炯炯などの表現がありますが、
眼に関しても、
実際に光を放っていることが最近になって、科学的に証明されました。


biofoton1.greenmedinfo.com


これは、
バイオフォトンBiophotonと呼ばれています。

ホタルのような強い光ではないため、生物発光とは区別されています。

もし、愛するパートナーや動物がいる方は、
お互いの眼を見つめ合ってみてください。

何か感じるでしょうか?

眼は、物を見るだけではなく、
情報を発信したり、受け取ったりしています。


このことに関しては、長くなるのでまたいずれ書きましょう。


今日もありがとうございます。

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