今日はゴリラのお話です。

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ココ。

メスの西ローランドゴリラ。
本名は「ハナビコ」
ニックネームは「ココ」
アメリカ独立記念日にサンスファンシスコ動物園で生まれたココは、
その祝いの花火から花火子(はなびこ)と名付けられました。

野生のゴリラよりも、大きめです。
それは人と暮らす時期が長く、食生活が野生のゴリラとは違うからです。


ココは、生後3ヶ月で病気に罹りました。
その時に、
心理学者のフランシーヌ・パターソンさんが手話を教え始めました。

これは、
米国式手話American Sign Language (ASL)を改編した
ゴリラ式手話Gorilla Sign Language (GSL)です。

さらに手話と同時に、英語が聞き取れるように、英会話にも慣れさせました。
パターソンさんは、
ココにたくさんの絵本も読んで聞かせました。
ココは、猫の絵本がとてもお気に入りでした。



ココは、
1983年のクリスマスに、
プレゼントとして猫を飼いたいと伝えてきました。

最初に、本物に似たぬいぐるみを与えましたが、
ココは全く満足しませんでした。
そして、
手話で「悲しい」と訴えたのです。

そこで、1984年のココのお誕生日に、
捨てられてしまった子猫たちを見せました。
ココは、その中から一匹の尻尾の無いマンクスのオス猫を選んだのです。
その猫は、「オールボール」ちゃんと名づけられました。


当初は、ココの大きさから、猫が潰されてしまうのではないかと飼育員は心配しましたが、
ココは、とても繊細なタッチで、
お母さんのようにオールボールを可愛がり、
世話をし、
一緒に遊びました。


ココにとって、
オールボールはとても大切な存在になりました。

koko_and_allball1 koko.org

でも、
12月になって、
ココの檻から抜け出したオールボールは
そのまま車に轢かれて即死。


パターソンさんは、その事実をココに伝えると、ココは悲しみや辛さ、やり場のない憤りを繰り返し伝えてきました。
そして、
人間のようにすすり泣いたのです。




そして五年後に新しい子猫「リップスティックちゃん」が来ました。
ココは大喜びです。

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さらに、「スモーキーちゃん」
スモーキーちゃんは、老衰でなくなるまで、ずっとココと一緒に暮らしました。

koko_and_smoky1 koko.org

そして
その後、タイガーちゃん。
koko_and_tiger2koko.org




こちらは2年前、ココが42歳のお誕生日の時の動画です。



そして今、44歳のココちゃんは、また新しい猫たちを向かい入れました。
ミス・グレイちゃんとミス・ブラックちゃん。

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ココちゃんが、箱の中の子猫たちから選ぶシーン。



「すごく幸せ」とゴリラ手話で話しています。



ココの生活は、
猫たち、
そして他のゴリラたちや飼育員たちのおかげで、
いつも愛があります。



人も、
誰かに愛して欲しいし、
誰かを愛したくなります。


でもほとんどの人の場合、
人と人の愛には自我が強く入りこみます。



人と犬
人と猫といった
人と動物の愛は、なぜか人の自我はあまり干渉しません。

いつでも相手を思いやり、尊重し、大切にする思いが強くあります。


ここに自我を入れない無償の愛の秘訣が隠れているように思います。



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