勉強会の帰り道に
岐阜にある根道神社へ寄り道してきました。


ここの参道の右側にある池は、
いま、「モネの絵画のような池」として有名なのだそうです。 

これらの写真は、
加工することなく
撮影したままの画像で載せています。
天候は曇り。少し暗い午後の時間帯でした。
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本当に、誰が撮影しても絵画のように写ります。
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この池は、
1980年に旧板取村が造成した人工池。
面積は約400平方mで、プールのように長方形をしています。
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水は、湧水利用しているために
透明度がとても高く綺麗です。
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今から16年程前に、
近所の鉢花を生産直売している男性たちが、
池にヒメスイレンやコウホネを植えました。
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そして、村の人たちがコイを放しました。

すると、
このような
とてもいい感じの池になったのです。
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この池は、
印象派を代表する画家クロード・モネの「睡蓮」のような池として話題だそうです。


白内障を患いながらも、
描き続けた天才画家モネ。

手術の失敗を怖れて、手術を拒否し、症状は悪化していきました。

このころのモネの作品は、
白内障の影響で、
輪郭がぼやけ、色彩は大胆なものへと変化しています。

その後、
右眼がわずかな光しか入らない状態となり
左目も読み書きが困難な状態となり、
ようやく手術を受け入れました。

この時の体験は、
モネの描く絵画に
とても大きな影響を与えたと思います。


晩年のモネは、
光の変化によって移り変わる池の水面を
長い時間見つめ続けたそうです。
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その睡蓮の池は、
庭つくりが大好きなモネ自身が作り上げたもの。


絵を描く時のように、
美しい庭を少しずつ作り上げていったと伝えられています。

モネは、自分の池に日本を取り入れていきました。
日本風の橋を作り、
植栽も、日本で見られる竹や菖蒲、柳、燕子花(アヤメ)などを植えました。

そこには、
日本に似せただけではなく、
日本の心、
静寂さや、
言葉で上手く表せない「わびさび」も意識した
モネの繊細な思いがあったと思います。

白内障を機に
西洋的なものから東洋的なものへ、
外面的な視点から内面的な視点へ
より絵画の完成度が高まったように思います。


根道神社に来る人は、
池を見ながら、モネを想い、
モネは
池を見ながら、日本の心を見ていました。

時代を超えて、交差する想いって面白いですね。



いま、
東京・上野の東京都美術館では、
パリのマルモッタン・モネ美術館が所蔵する「睡蓮」などの作品を紹介する
「モネ展 『印象、日の出』から『睡蓮』まで」が開催されています。



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