今日は日本と中国の象牙のお話です。
日本と中国が、世界の象牙を消費する二大大国。
つまりたくさんのゾウの殺戮に関わっている国なのです。
先日中国で象牙の価格が下落している話を書きました。
「 象牙価格の急落」
中国では、
習政権が取引禁止に取り組んだことによって、
中国国内での需要は無くなりつつあり、
象牙の価格は下落したのです。
環境保護団体の調査によると、
中国国内で象牙を買いたいと答えた人は、
2013年に7%もいましたが
2015年になると1%にまで減少していたのです。
多くのキャンペーンも行われており、
今後もこの傾向は続くでしょう。
ゾウの殺戮に対する考え方、密猟に対する問題意識も高まっているのです。
さらに中国では、
象牙の合法取引に対しても厳しい監視が始まり、
最近だけでも多数の象牙製品を押収、廃棄しています。
違法を合法と偽る例も多くあるのです。
さらに
英国ウイリアム王子が先頭になって
象をはじめとする野生動物の密猟を防止する 保護組織「United for Wildlife」 へ
中国は代表団を送ることも表明しています。
このように着々と象牙取引の引き締めが始まっており、
中国はあと数年のうちには、
象牙の取引を全面的に禁止するだろう
と言う見方が有力になってきました。
それは、
現存するゾウたちの殺戮の減少につながる大きな第一歩なのです。
その一方で、
日本ではいまだに普通に象牙が売られており、
多くの人はゾウの殺戮を意識することなく、
象牙製品、特に印鑑を購入しています。
1990年に象牙の国際取引が禁止されて以降、
日本だけは、
禁止以前に輸入されたものに関しては、国内で取引できる規則になっています。
それにしても
すごい流通量。
インターネットで象牙の販売やオークションを見ても
日本では大量の象牙が販売されています。
環境保護活動を行っている団体「Environmental Investigation Agency(EIA)」 が、
日本で象牙取引業者に扮して覆面調査を行いました。
そして37の象牙取引業者に接触したのです。
その結果、
ほとんどの日本の業者が
違法な手段を使った取引に合意していることが判明しました。
未登録の象牙を買うことに同意したり、
偽の書類を作成し違法な象牙を合法なものと偽装して登録するよう頼んできたのです。
日本の環境省は、この不正な取引があることをすでに知っています。
残念なことにそれを知りながら、
登録制度の廃止や国内取引の閉鎖などの違法取引への規制強化は考えていないこのです。
登録証などは今のパソコンでも簡単に偽造出来てしまうのです。
これは、
日本がゾウの殺戮に加担していることを容認していると言う
各保護団体からの指摘の通りです。
ナショナル・ジオグラフィックでさえ、
違法な象牙が日本市場で不正登録されていることを指摘し、
象牙の販売も年々増加し、
さらに国外にも輸出されていることを記載しています。
象牙を買う人たちは、
自分が購入した象牙で、ゾウが殺戮されているという事実を正しく認識していないのです。
私たち日本人一人一人が、
象牙製品を買わない、
これ以上ゾウを殺さない
という意志がなければ、
本当にすべてのゾウが近い将来地球上から姿を消すことになるのです。
今日もありがとうございます。
動物たちの現状を多くの人に知っていただくために、
クリックをお願いいたします。
人気ブログランキングへ
日本と中国が、世界の象牙を消費する二大大国。
つまりたくさんのゾウの殺戮に関わっている国なのです。

先日中国で象牙の価格が下落している話を書きました。
「 象牙価格の急落」
中国では、
習政権が取引禁止に取り組んだことによって、
中国国内での需要は無くなりつつあり、
象牙の価格は下落したのです。
環境保護団体の調査によると、
中国国内で象牙を買いたいと答えた人は、
2013年に7%もいましたが
2015年になると1%にまで減少していたのです。
多くのキャンペーンも行われており、
今後もこの傾向は続くでしょう。
ゾウの殺戮に対する考え方、密猟に対する問題意識も高まっているのです。
さらに中国では、
象牙の合法取引に対しても厳しい監視が始まり、
最近だけでも多数の象牙製品を押収、廃棄しています。
違法を合法と偽る例も多くあるのです。
さらに
英国ウイリアム王子が先頭になって
象をはじめとする野生動物の密猟を防止する 保護組織「United for Wildlife」 へ
中国は代表団を送ることも表明しています。
このように着々と象牙取引の引き締めが始まっており、
中国はあと数年のうちには、
象牙の取引を全面的に禁止するだろう
と言う見方が有力になってきました。
それは、
現存するゾウたちの殺戮の減少につながる大きな第一歩なのです。
その一方で、
日本ではいまだに普通に象牙が売られており、
多くの人はゾウの殺戮を意識することなく、
象牙製品、特に印鑑を購入しています。
1990年に象牙の国際取引が禁止されて以降、
日本だけは、
禁止以前に輸入されたものに関しては、国内で取引できる規則になっています。
それにしても
すごい流通量。
インターネットで象牙の販売やオークションを見ても
日本では大量の象牙が販売されています。
環境保護活動を行っている団体「Environmental Investigation Agency(EIA)」 が、
日本で象牙取引業者に扮して覆面調査を行いました。
そして37の象牙取引業者に接触したのです。
その結果、
ほとんどの日本の業者が
違法な手段を使った取引に合意していることが判明しました。
未登録の象牙を買うことに同意したり、
偽の書類を作成し違法な象牙を合法なものと偽装して登録するよう頼んできたのです。
日本の環境省は、この不正な取引があることをすでに知っています。
残念なことにそれを知りながら、
登録制度の廃止や国内取引の閉鎖などの違法取引への規制強化は考えていないこのです。
登録証などは今のパソコンでも簡単に偽造出来てしまうのです。
これは、
日本がゾウの殺戮に加担していることを容認していると言う
各保護団体からの指摘の通りです。
ナショナル・ジオグラフィックでさえ、
違法な象牙が日本市場で不正登録されていることを指摘し、
象牙の販売も年々増加し、
さらに国外にも輸出されていることを記載しています。
象牙を買う人たちは、
自分が購入した象牙で、ゾウが殺戮されているという事実を正しく認識していないのです。
私たち日本人一人一人が、
象牙製品を買わない、
これ以上ゾウを殺さない
という意志がなければ、
本当にすべてのゾウが近い将来地球上から姿を消すことになるのです。
今日もありがとうございます。
動物たちの現状を多くの人に知っていただくために、
クリックをお願いいたします。
人気ブログランキングへ
コメント
コメント一覧
本当にため息が出てしまいます。
でも、日本が大量消費国であるということにちょっとだけ光明を見るような気がするのは
私だけでしょうか。なぜなら、日本人の意識を変えることさえできれば、少なくとも流通量
が半分になるということを意味しますから…。
宗教や慣習の違いのある異文化国家だと事は複雑で一筋縄ではいきませんが、
そして日本もそう単純な構造では決してありませんが、でも、日本人なら…。
…私は最近ちょっと日本びいきの傾向があるので、かなり甘い考えかも知れませんが。
まずは象牙製のものは絶対買わない (買ったことはありませんが) 。
印鑑は素材が何を使われているかを確認する。
知り合いに象牙製品を見に着けている人がいたら、親切に教えてあげるか、
または軽蔑の視線をもって本人に思い知らせる (笑)
もう少し、多くの人が象牙問題を取り上げてくれればいいのですけど。
日本では、イルカやクジラと同様に、象牙もあまり書くと問題があるのでしょうか。それともゾウ自体にまったく関心がないのでしょうか。
印鑑やアクセサリーや置物などは、一度作れば、そのまま利用でき半永久的的ですし、印鑑などは再利用ができます(もちろん、いいことではありませんが…)
だから、象牙の取引は減る方向に向かいながら、国民の意識が高くなり象牙製品を使わない方向にいくはずなのに…、なぜ日本だけが象牙の需要があるのだろうと…。
(中国のことはブログ主さんのおっしゃるとおりだと思います)
三味線のバチは消耗品です。
マルミミゾウの象牙は柔らかく加工に適しており、大きな一本の象牙から数本のバチしか作れません。
プロの三味線奏者は、少なくとも一年に一本のバチを買い替えます。
高い物だと数百万円はするらしいですが、要は毎年、需要があるのです。
ハンコやアクセサリーや置物は「撥」をとった残りの副産物なのです。
日本の場合、三味線あたりにもメスを入れなければ、象牙の売買はなくならないと思っています。
Twitterなどの愛護系の方や象牙に反対する方にも伝えて、象牙製品がハンコだけでなく三味線の撥のことも伝えてくださいとメッセージしたのですが、無視され続けているのが現状です。
三味線ですか、、なかなか実態をつかめにくそうですね。正しい実情が把握できたら、ブログに書きたいです。これもゾウがいない時代から使われている楽器ですので、大元の撥や代替品が使えるはずですから。
ありがとうございます。
三味線がそうなら、琵琶やお琴の爪もそうですね。
他の伝統的な和楽器や儀式用の道具などにもありそうですね。
よくわかりました。ありがとうございます。
マルミミゾウなどアフリカの環境保護については、西原智昭氏がお詳しいようです。
彼の公演を聞かれた方が、ブログで象牙の撥ことなどを書いておられました。転載の許可は得ていませんが、ブログ内で「広めてほしい」主旨があったので、アドレスを記します。
http://quelque-chose.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-97fa.html
一本の象牙で数本の撥がとれると思っていましたが、覚え違いで「一本に1つの撥」でした。ネットで購入できる金額で150万円程度だったので、顧客販売となると、もっと高値の物が売買されていると思います。そういった撥を購入できるプロの三味線奏者は国内に1000名ほどだそうです。
この1000人の方達の意識を変えることは、ゾウを守る早道だと思うのです。
良い方法があればとは考え続けていはいるのですが…。
とにかく、お話を聞いていただいて、うれしかったです。
ありがとうございます。
私は音楽家・演奏家の方々にも知り合いが多いので、
まずは裏から動いてみます。
直接ブログに書けばいいのでしょうけど、三味線を真摯に演奏している方々が誤解されないように配慮したいと思います。
ブログは不特定多数の方がご覧になるので、こういうことは誤解をまねきやすいので、おっしゃるとおりだと思います。
K MORII 様の人間性なら、直接お話になられるほうが、理解していただけると思います。
わたしは演奏家の知り合いはいませんが、なにか方法を考えて行きたいと思います。
ありがとうございます(ゾウより)。
ちなみに今は動物園のゾウ(大型動物)問題を抱えているところです。
面と向かっても、いきなり否定するのではなく、
まず現状を知っていただいて、
そこから自主的に変わっていただくことが、多くの演奏家の方々に拡げていくには、最も効率よい方法かと思います。
動物園問題も大切な課題ですね。
このブログではまずサーカス関係を何度も取り上げています。
虐待がひどすぎるので。
子供達が三味線を習って約一年となり、お師匠さんからプラスチック製の撥から より強く良い音が出せる撥の購入を勧められたのですが、素材が象牙・鼈甲・水牛なため、検索していたところ、やはりこちらのブログにたどり着きました。
象牙はハンコくらいしか使われていないと思っていたため、ハンコの何倍ものサイズがある撥や三味線にまで象牙が使われていると知り、大変ショックを受けてしまいました。。
今春の記事でしたが、神奈川にある小松屋さんが従来の音質と同等の音が出せる人口素材の撥を開発したと載っていました。
また、皮も犬や猫ではなく、カンガルーを使うところも出てきているようです。
子供の教育のためにも、エシカルな方法がないものかと、模索中です。