東京湾アクアラインにある海ホタル。
日本では唯一の海上パーキングエリアです。


ここに大きなモニュメントがあります。
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これは、カッターフェイスといい、
フナクイムシと関係しています。



フナクイムシ(船喰虫)。


フナクイムシ科に属する二枚貝です。
ShipwormWikipedia


二枚貝ですが、
水管という部分が細長く大きく発達し、
二枚貝というよりも蠕虫状の姿をしています。




二枚の貝殻は、体の前面にあります。
この貝殻が、木に穴を空けるための道具になっています。
下の図の「S」の部分です。
teredo-morph-400manitobamuseum.ca


この貝は、
海中にある木材を食べて
穴を空けて巣を作ります。
Teredo-lifecycle-400manitobamuseum.ca


フナクイムシが食べた後の木は、
かなりボロボロになります。
2-4-3169-BC-5cm-400-blackmanitobamuseum.ca


そのためこの貝の食害によって
無数の船が沈んでしまいました。


フナクイムシによる船の木材の食害はひどく、
食害を予防するために、
いろいろ研究されました。

そして、

1800年代になって、
フナクイムシの観察から、
木材を食べながら、掘った穴を固めていくことがわかりました。
それを応用して
トンネルを掘り進む「シールド工法」が発明されたのです。




東京湾アクアラインも、このシールド工法で海の底を掘って作られました。

その時に使われたのが、
このモニュメントになっているカッターフェイスなのです。


東京湾アクアラインの掘削に使用したものは、
世界最大規模直径14.14mのもの。


この巨大なカッターは、シールドマシンに取り付けられます。

実際に使われる時は円形で、
それが回転しながらトンネルを掘削しながら、排土していきます。


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カッターフェイスに取り付けられている刃は、
さまざまな形状のものがあります。

それぞれに役割と機能があります。
「標準カッター」、「センターカッター」、「先行カッター」、「コピーカッター」、「コアリングカッター」、「最外周カッター」、「補助カッター」があります。

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一部拡大してみます。
頑丈な刃です。
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多くの船を沈め、
昔の船乗りたちの命を奪ってしまい
やっかいものとされていたフナクイムシ。


でも、
そのフナクイムシを見習い、
その特技を、応用することによって
シールド工法というとても役に立つものが利用できるようになりました。


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どんなものでも、
どんなことでも
どんな生き物でも、

それぞれに大切なお役目があり、

それを活かしていくことで
より明るい未来を築くことができるのですね。


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