以前
「ガザ地区の空爆の陰で」
の中で救われた二頭のライオンたちの話を書きました。

その時にも書かなかった動物園の話がありました。
あまりに悲惨で書けなかった部分です。

でも、
その後も状況は改善されず、
そして
国際的な緊急支援が必要になり
ここに書くことにしました。


あの時にガザ地区に生き延びていたライオン40頭のうちの
大部分は亡くなってしまったのです。

ガザ地区にあるカーンユニス動物園。

激しい空爆にみまわれ
従業員たちも動物園内に入れず
すべての動物たちが
檻の中に放置され、

水も食べ物もないまま
ミイラとなって
亡くなっていった動物園です。


そして、
なすすべもなく
ミイラ化した亡くなった動物たちをそのまま展示。


そしてその後も
悲惨な状況は変わらないまま
いつ戦争が再開するかもわからず
経済封鎖され、
動物園に訪れる人もいなくなっていき、
動物たちの維持にも困窮する状態が
ずっと続きました。

そして、
従業員からも
人々の記憶からも
そして動物園のオーナーからも
忘れ去られ
見捨てられた
動物園の動物たち。







このトラの名前は
「ラジーズ」

980xisisFour Paws International

水も食べ物もなく
餓死する直前に
Four Paws Internationalのレスキューチームによって
発見され、
ぎりぎりのところで生き延びました。

ラジーズだけではなく、
レパードやサルや鳥たちなど、
まだ40ほどの動物が
水も食料もないまま
生き延びていたのです。

980xapesFour Paws International

このように

生き延びられなかった動物たちは
多数ミイラ化。

tigergazaFour Paws International

ガザ地区は、前回の集中的空爆の被害だけでも甚大で
修復には、78億ドルが必要と見積もられています。
もちろん、
そんなお金などありません。

gaza78Teregraph.co.uk

動物園に回す資金の余裕は全くない状態です。

おそらく、
当初は、
このような憎しみと報復の大地に
人々のオアシスとなることを求めて
動物園を作ったのだと思います。

4463375_6_801e_au-nord-de-gaz.lemonde.fr



ガザ地区に
動物園は
4つ。

現在は、世界中からの支援に頼るしかありません。

Save the Animals of Gaza's Zoos


gazasaveSave the Animals of Gaza's Zoos

いつの日か
助けられた動物たちが
人々の
本当の心のオアシスになりますように。


今日もありがとうございます。
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