以前当ブログで
オスのメスを獲得するための争いが
優秀な子孫を残すための
種の存続に大きく影響する
ことを書きました。
「オス同士の争いと種の存続」


どの時代にも
メスを獲得するための
オスの争いは絶えません。


ところが、人では
未婚男性を対象にした
ある最近のアンケートによると
70%を超える男性が結婚する気が無い
という結果でした。

別のアンケートでは、
60%以上の男性
結婚に消極的であり、
結婚を「不幸なこと」と認識していることがわかりました。



子孫繁栄のためには
女性の方から
積極的に行動するようになるのかもしれません。


でも、
すでに
昆虫の世界では
そんな男女の役割が逆転した虫が存在します。


ブラジルの洞窟に住むチャタテムシの一種
トリカヘチャタテ属です。



このトリカヘチャタテ属の4種が発見されています。

この属では
メスがペニスのような伸縮可能なペニス様の交尾器を持っています。
そして
メスの方から積極的に
オスに乗りかかって
交尾する行動が見られるのです。


メスが
より優秀なオスを獲得するために
争います。





この写真は、
交尾状態のトリカヘチャタテの一種 Neotrogla curvata.
体長は約3mm。

一般的な交尾とは違って
オスの上にメスが乗りかかる姿勢で交尾しています。
 
gr1CurrentBiology



メスの持つペニスの根元には、
多くの突起が生えていて、
長い時には約70時間という長い交尾の間ずっと、
メスはオスをしっかり拘束した状態にして
精子を受け取るのです。

さらに、
精子を受け取るだけではなく、
雄は交尾の際に、
精子とともに栄養物質も受け取ります。

メスが積極的になるメリットがあるのです。



写真と図は、Neotrogla curvataの生殖器の図です。

薄い青色がメスのペニスです。

gr21CurrentBiology
gr2CurrentBiology


Neotrogla truncataの生殖器の図です。
薄青色の部分が
メスのペニスです。

オスにしっかりと挿入しています。
gr3CurrentBiology



オスとメスで交尾に対する積極性が逆転しているのです。

この昆虫たちを発見したのは
日本の北海道大学と慶應義塾大学などの研究グループです。

北海道大学と慶応大学のプレスリリースでは、
「性の役割が逆転し、
オスよりもメスの方が交尾に積極的になった生物の詳細な研究は、
性選択理論の検証や、
性差(雄らしさや雌らしさ)が生じた進化的な背景を探る上でも重要な役割を果たす。」
と発表しています。



トリカへチャタテ属の新名称は、
平安時代の物語「とりかへばや物語」に由来します。

この話は、
関白左大臣の二人の子供の話。
女性的な性格の男の子と、
男性的な性格の女の子。
父はこの天性の性格のため、
男の子は女性として、
女の子は男性として育てられます。
 
マンガにもなっています。
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男性性と女性性の融合は、
個人のレベルから
地球、宇宙のレベルまで幅広く存在します。


この世界には
すべてに両極があり、
強い均衡状態が保たれています。

磁石のプラス極とマイナス極が引き付け合うように、
すべての両極は引き付け合う力を持っています。

元々一つであるものから両極を仮創しているので、
お互いに引き付け合うのが自然な流れになります。

今は大小様々な宇宙周期の節目が重なる非常に特殊な時期にあたり、
地球におけるエネルギーシフトの準備段階のために
陰と陽
男性性と女性性の

二極の融合が急速に進み始めています。

そのために
女性性が今までよりも優位に活性化しているとも言えます。
 
今までは男性性優勢の時代だったからです。
男性性が優位だと、
攻撃性や支配性も優位になり、
人々の権力争いや自然界に対する征服欲も旺盛で、
その結果が今の世界情勢に表れています。

男性の攻撃性は、
愛よりも知識を優先し、
すべてのものを探求する、
侵入するような行動でも示されます。

槍もミサイルもロケットも
男性性が的確に表れている発明品です。
それが
現代科学の頭脳を中心とした発展や戦争となって表れています。

最近になって
二元性の両極が融合しやすい磁場が形成され、
女性性が優位性を持ち始めて
今まで優位であった男性性を
女性性が上手く包み込むことによって
男性性と融和する時代に入りました。

 
これは、
人の内面におけるエネルギー的な女性性と男性性のことであると共に、
外の世界に表現されているあらゆる分野に浸透する女性性と男性性をも意味します。

霊性の進化には、
強い男性性の推進力と探求心、
それに
愛を加えて光の方向へ向かわせる女性性のバランスが必要なのです。


この両極の融合は
国歌「君が代」にも書かれています。


参考文献:引用



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