夏の土用の丑の日といえば
ウナギが定着しています。


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今年の土用の丑の日は
冬:1月20日(水)、2月1日(月)
春:4月25日(月)
夏:7月30日(土)
秋:10月22日(土)、11月3日(木)
です。

土用とは、
各季節の節目である
立春、立夏、立秋、立冬の前の約18日間を指します。


立春(2/3or4or5)の前18日間:1/17~2/3頃 
立夏(5/4or5or6)の前18日間:4/17~5/4頃 
立秋(8/6or7or8)の前18日間:7/20~8/6頃 
立冬(11/6or7or8)の前18日間:10/20~11/6頃

 
丑の日は
十二支を使った
12日周期の暦の丑の日です。

18日間の土用の期間に
12日周期の丑の日が重なる日が
土用の丑の日ですので、
夏の土用の丑の日が2回あることもよくあります。


そのたびに
ウナギを食べたらかわいそうです。

もともと
ウナギの旬と呼ばれているのは
冬です。


江戸時代に、
夏に売れなくなるウナギ屋が
平賀源内に相談したのが
夏の土用の丑の日にウナギを食べる習慣の始まり
と言われています。


平賀源内は、
土用の丑の日に、店の前に「本日丑の日」と張り出し
「うしの日」だから「う」のつくものを食べようと
提唱したのです。

最近では
スーパー、コンビニ、ファミレスなどでは
春夏秋冬の土用の丑の日に
すべてウナギを食べるよう宣伝し始めています。

でも、
私たちの多くは
うなぎについてあまり知らないまま
食べていませんか?


昔は、
ウナギは成魚しか見ることがなく
卵も稚魚も見つけた人がいないことから
不思議だったそうです。


ウナギは
鮭とは逆に
海に帰って産卵し、
川に戻ってきます。

鮭は、
川に帰って産卵し、
海に戻ってきます。


しかも産卵場所は
ニホンウナギは、西マリアナ海域
ヨーロッパウナギは、サルガッソー海域

はるか遠く深い海の中です。


西マリアナ海域で卵から孵化した赤ちゃんウナギは、
海で育ち
体長5-6cmのシラスウナギに成長し
河口付近にやってきます。

河口でしばらく生活してから
川をさかのぼっていきます。

河口は海水
川は淡水です。

川に定着すると
縄張りを作って
昼間は隠れ家に潜んで
夜になると活動します。

小さな魚やエビ、昆虫などを主食にして
大きく育っていきます。

3年から17年の間川で暮らし、
背中が黒く
お腹が銀色の
銀ウナギへと成長します。

身体にたっぷりと脂肪分を蓄えると
海へ産卵に行く準備が整います。

海に出る前に
私たちが捕まえて
食べてしまうのです。


無事に海に出たウナギは、
自分が生まれた西アリアナ海域に正確に泳ぎ着いて
新月の前後数日の間に
産卵行動を行います。


自分の生まれた場所や
月の満ち欠けまで
正確に把握しているのです。



昔は
どこの川にもいたウナギですが、
今は
激減して
絶滅危惧種になってしまいました。


ウナギが激減した理由は
生息環境の悪化と
海洋環境の変化と
シラスウナギの乱獲です。


今、
私たちが食べているウナギの9割以上
養殖ものになっています。


養殖ものも
卵から育てるのは困難なため
シラスウナギを大量に捕獲するのです。

でも
乱獲によって
シラスウナギもとれなくなってきました。
そして価格が高騰したために、
かえって密漁や違法取引が横行するようになっています。

ウナギがよく獲れていたフィリピンでも
漁獲量が減り、
2012年より正式に輸出禁止になりました。

でも
なぜか
日本の貿易統計を見てみると
2013年には
日本はフィリピンから
シラスウナギを2トン以上輸入しています。

お互いに違法を知ってのことでしょうか。。

現在
ニホンウナギは絶滅危惧種です。

ヨーロッパウナギはワシントン条約で保護されています。

かつては
日本の河川に大量に放流されたヨーロッパウナギ。
1996-1998年に行われた新潟県魚野川での調査では、
「国産天然ウナギ」の約90%が
ヨーロッパウナギだったという調査結果も出ています。


在来種の保存に敏感な日本人も
食欲には勝てないのですね。



年四回の土用の丑の日に
ウナギを食べ続けるキャンペーンを行うことは
未来の世代には、
ウナギを食べさせないということを意味しています。


日経電子版の図がわかりやすいので
引用させていただきます。
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よく報道では
「ニホンウナギが絶滅危惧種になっても
養殖があるから大丈夫」
と言われていますが、
そういう問題ではないと思います。

ウナギが住めなくなった河川環境は、
他の生き物にとっても
よくないはずです。
自然環境の劣化を象徴しているのです。


自分の食べる心配するよりも
河川をできるだけ自然な形に修復することが大切なのではないでしょうか。

ウナギを食べるなとは言いません。
土用の丑の日に
ウナギを食べながら
ウナギについて考えてみませんか?


今日もありがとうございます。

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