ポルトガルでは
14年前から
大麻やコカインをはじめとするすべての薬物を解禁


その結果
薬物が乱用されるのではなく、
逆に
薬物の過剰使用で死ぬ人がほとんどいなくなりました


portindepenmdent.co.uk


薬物解禁前のポルトガルは
ヨーロッパ諸国の中でもとても大きな麻薬問題を抱えていました。

当時の国民の約1%がヘロイン中毒だったともいわれています。
これはたいへん悲惨な数字です。

ポルトガルでも以前は
世界各国と同じように
薬物を厳しく取り締まり、 
依存症患者を犯罪者であるかのように扱い
世の中から隔離して来ました。


ポルトガル政府は
これ以上の薬物依存症患者の増加という
状況の悪化は何としても回避したい。



そこでポルトガル政府は、
よりよい政策を実施するために
学者や医師などで構成する有識者委員会を作り、
討論を繰り返しました。


そこで下した決断は、
すべての薬物の解禁という思い切った発想でした。


そして
これまでの麻薬対策費の全額を、
依存症患者を社会に復帰させるための財源として使うことにしたのです。


それは
有識者委員会にいた優秀な医師の発想でした。

薬物依存症は、
薬物そのものが原因ではなく
その根底に
薬物に依存しなければならなくなった環境に原因がある。




現在日本では
依存症患者をリハビリするには
通常は、更生施設に入るか
カウンセリングを受けるなどが一般的です。

でも
ポルトガルでは
依存症患者を対象に大規模な就業プログラムを組んだり、
依存症患者がビジネスを始めることが出来るように少額貸付制度などの
とても前向きな政策を実行したのです。





多くの人は
薬物は一度利用してしまったら
依存症になるという話を信じています。

本当でしょうか?

病院では、モルヒネなどのとても純度の高い麻薬が
疼痛の強い患者さんなどに用いられることがあります。
でも
それで薬物依存症になって退院したという話は聞きません。


薬物依存を証明した実験があります。

マウスを二つの群に分けます。
一つは、水を飲ませる群
もう一つは、コカインやヘロインといった麻薬を混ぜた水を飲ませる群。

この二群を、ケース内で個別に飼育します。

すると薬物摂取群は、依存症が発生しました。


この実験に
カナダの心理学の教授が疑問を持ちました。


この実験では、閉鎖されたケースの中で
動物としての自由が与えられていない環境での実験だったのです。

そこで教授は
マウスの環境に、自由を与えて同じ実験をしてみました。
仲間と交流でき、
トンネルや隠れ家などの遊び場があり、
美味しい食べ物もあり
その中で、
水と麻薬入りの水の二つを用意したのです。

すると、
マウスたちは麻薬入りの水には手を出さなくなり
水だけを好んで飲むようになったのです。


人でも同じことが証明されています。
ベトナム戦争に行った米国人兵士の20%がヘロインを常用していました。
帰国後、95%の兵士が、
そのままヘロインを止めることが出来ました。
ベトナムの過酷な環境下ではヘロインを使用しても
米国での元通りの楽しい生活の中ではヘロインは必要ありませんでした。



マウスも米国兵士も
薬物依存は、薬物ではなく
環境の方に問題があったのです。


誰でも、何か心の支えが必要です。
それはこのブログでも何度も書いてきました。
動物たちも、過酷な環境では
心の支えが必要なのです。

仲間といても孤独を感じたり、
大きなプレッシャーを感じていたり、
大きな問題を抱えていたり・・・
日常で暴力を振るわれていたり・・
そんな時に支えになる人や心の拠り所がなければ、

そして
そこにお酒があればお酒に依存し
薬物があれば薬物に依存してしまう。



つまり薬物依存には、
前提となる環境と心の状態があったのです。


私のとても大切な友人の一人が
向精神薬を常用していました。
現在向精神薬を常用する人は
驚くほど多いようです。
向精神薬は、
医師が安全だからと勧めるため、
医原性に依存症を作り出す薬物です。
自分で飲むかどうかを決断するのと違い
医師のお勧めは自己判断がきかなくなり、怖いのです。

やはりその友人もその薬物に頼る理由がありました。
薬物に頼らないようにと
あらゆる手助けをするつもりでいましたが
友人は離れていきました。
今は毎日欠かさず祈りの時間を作っています。

向精神薬も、医師は飴玉を与えるかのように
気軽に処方されてしまいます。
医師のおすすめは
薬を摂取するかどうかの自己判断が欠如するために
危険だと思います。
薬を処方するよりも
その薬を使うことになった生活背景を治すことや
心の支えになるものを見つけられるように
手助けするべきなのです。




話はポルトガルに戻ります。


ポルトガルでは、
薬物を全面的に解禁することで、
薬物禁止のために費やしていた予算と労力を
依存症患者たちの生きがいを創ることに費やしました。


薬物が合法化されたことで
依存症患者たちは犯罪者のような目で見られることなくなりました。

そのため社会復帰しやすくなったのです。

何よりも大きな成果は
薬物を使用する人が激減したことです。


British Journal of Criminology誌に発表された研究によると
ポルトガルでの薬物解禁によって
薬物使用者は50%も減少。


さらに薬物過剰摂取は激減していたのです。



この統計図を見ると
薬物を禁止している国よりも
ポルトガルの方が圧倒的に薬物中毒での死亡がすくなくなっているのが
一目瞭然です。

drugs-portugalindepenmdent.co.uk



ポルトガルでは、
もう昔のように薬物を厳しく取り締まるやり方には
戻るつもりは全くないとのことです。



今の日本を見てみましょう。
毎日お酒を飲む人
毎日携帯やスマホを使う人
毎日テレビを見る人・・・
ほぼ依存症のようになっていませんか?


これらは、薬物依存症と何ら変わらない根本的な欲求の現れに起因するものです。

「人は誰かとのつながりを大切にしたい。」

「人は心の拠り所が必要。」


それが出来ないときに、
お酒や薬物に走ってしまう人がいるのです。

私たちは、ただ禁止すれば薬物汚染がなくなるという発想を転換すべき時に来ています。
薬物を使わないように禁止するのではなく
薬物が必要ない社会を創ることに専念すれば
根本から薬物依存症を無くすためには、
思い切った勇気ある改革が必要だと思います。


日本ではちょっと前までは
女性のヌード写真で下の毛を見せることが禁止されていました。
それは、
下の毛が見えてしまうと
男性たちが欲情してしまい
社会が混乱すると考えられてきたからです。

ところがインターネットが普及して
男性たちが興味深く話題にしたのは
ほんのわずかな間だけ。

現在のように
下の毛どころか
海外のサイトにいけば、自由に女性器が閲覧できるような実質上の全面解禁状態になると
予想とは全く逆に
ほとんどの男性は興味を示さなくなってきたのです。
公序良俗に反するどころか
より節制するように変化しました。


大麻も日本では違法とされています。
でも
多くの国が医療大麻を解禁し、
依存症になったなどの
報告例はありません。
解禁した後も
なんの問題も発生していないのです。





私たちは、
ポルトガルの薬物対策をよく考えてみる必要があると思います。



私は、報道で清原元選手が犯罪者として扱われているのをみて
(確かに法を犯していますが)
その報道姿勢に、心痛みました。

多くの人が、
報道とは違い
たとえ薬物をやっていたとしても
清原元選手のことを良く思い、温かく見守っているのではないでしょうか。

ポルトガルのように
すべての人が彼を温かく見守ってあげたなら、
どんなにか社会復帰しやすくなるのだろうと思いました。

こういう時に優しい目で支えてあげられるのが、
日本人だと思います。


依存症問題は、
根底を見れば
ストレスが多い現代社会において
すべての人の幸せ度を上げるために
何をすべきかということに繋がってくると思います。


よりよい社会を作るためには、
私たち一人一人の肯定的な意識にかかっています。



私の個人的な意見と感想でした。

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