大気汚染。

vehicles-air-pollutionucsusa.org

空気の汚れは、
気が付かないうちに多大な悪影響を心身に及ぼします。


特に
心臓発作、脳の出血、慢性呼吸器障害、未熟児などに
関連することが判明しています。

さらには、
子供の脳に学習を司る脳神経領域に深刻な損傷を与えたり
攻撃性を増したり、
アルツハイマー様の変化を作り出すことも明らかになりました。

エコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓症)の危険性も
大気汚染で増加します。

中国では
大気汚染がとても深刻になり、
このように大都市に
酸素ステーションも設置されました。
たまには
新鮮な空気を吸うためです。
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大気汚染が深刻になり
もはや夕日が見れない北京では、
巨大スクリーンに夕日が。
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中国ハルビン市では
空気が汚すぎて
自分の手の指が見えない日もあるそうです。
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宇宙から見ても大気汚染の怖さがわかります。
次の写真は
米国海洋大気庁が発表している衛星画像です。

べとっと灰色の泥をかぶっている部分が汚れた大気です。

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現在
大気汚染の大きな原因の一つである
自動車には
排出ガス規制が設けられています。




すべての自動車が均等に有毒ガスを排出しているのではなく、
カナダの調査研究では
車の排出する有毒物質の90%以上は
全車の25%の車によるものであることが判明しています。


車では
特に
ディーゼルエンジンから排出される排気ガスが
環境に有害なことが判明しており、

その中でも
CO (一酸化炭素)、
NOx (窒素酸化物)、
HC (炭化水素)、
PM (粒子状物質)、
SOx (窒素酸化物)
などが問題視され
年々規制が厳しくなりつつあります。

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ディーゼル車は、
燃費が良い代わりに
有毒な窒素酸化物の発生が多く、


拡散されると
環境にも生物にも悪影響があり
その浄化は難しいとされています。

一方、
排ガスをクリーンにすると出力が減ってしまい、
燃費が悪化します。

有毒ガスを減らす工夫をしながら
よい燃費を保たなければ
消費者に受け入れらないのです。


そして、
フォルクスワーゲンが
排ガス規制に関するテストをクリアするために、
違法なソフトウエアを組み込んでいた排ガス不正問題が発覚し、
自動車業界は大きく影響を受けました。


そのあと、
英国のガーディン紙が、
路上環境下のテストを行ったデータをもとに
日本の三大メーカー(ホンダ、マツダ、三菱)とメルセデス・ベンツ社のディーゼル車の排気ガスから、
規制値を大幅に超える有毒成分(窒素酸化物)が検出されて、
再び大きな問題となりました。


ドイツ自動車連盟(ADAC)による路上環境下のテストでも、
日本の日産とマツダの車のデータが基準値を大幅に超えたことがわかりました。



各国の公式な排ガステストは
室内環境下で行われており、

実際に車が走行するような路上条件よりも
メーカーに都合のよいデータが出る傾向にあったのです。


ディーゼル車の排出ガス規制に、
大きな盲点が気温でした。


実験室での温度は
よい結果となるように
高く設定されています。

英排ガス分析会社「Emissions Analytics」が
欧州の排ガス基準に達している車を調査した結果

有害な窒素酸化物 NOx の排出量は
気温18℃以上の場合に、
規制値の3.6 倍高い値。

気温が 18℃以下に低下した場合、
規制値の 4.6 倍に増加したのです。

気温が寒くなるほど
数値は有毒物質の排出量が多くなることが判明しました。

ドイツ、英国、フランスの各政府も追試を行い
同様の結果が得られています。

窒素酸化物を減らす装置は、
外気が低温の状態で作動させるとエンジンを傷める恐れがあるため、
装置が自動的に停止する仕組みになっていることが原因かもしれません。


今年に入って
日本の国土交通省と環境省は、
国内メーカーのディーゼル車の走行中の排ガス検査を実施しています。

その結果、
3社の計4車種が、屋内検査基準の最高10倍の窒素酸化物(NOx)を排出する結果となりました。
走行中の排ガス規制の基準がなかったのです。
今後、走行中の基準も作り、規制する方針だそうです。


排ガス規制には
技術的な問題もあり、
簡単にはよくなるものではありません。


将来的には
風力などの自然エネルギーを用いて水素を作る燃料電池車など
クリーンな排気の車が出てくることと思いますが、

現時点においても、
何らかの対策をする必要があると思います。


現在
世界各国で自動車の使用を規制してみる試みが行われています。

車をたった数日規制するだけで、
都市の空気はとても綺麗になるのです。

昔は
東京でも
お正月だけは富士山がとても近くに見えたものです。

排ガス規制など
日常の私たちには
なんだか遠い世界のお話に聞こえますが、
関心を持っていてもいいことだと思います。



アジア各地の大気汚染リアルタイム地図はこちら。

taikiaqicn.org

おいしい空気をたくさん吸いたいですね。

kamikouchi



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