ヤマアラシ。

体の背中面と側面の一部に鋭い針毛を持っている
草食性のげっ歯類です。

ヤマアラシには、
ユーラシア大陸とアフリカに生息する地上生のヤマアラシ科
と、
南北アメリカ大陸に生息する樹上生のアメリカヤマアラシ科
があります。

どちらも似ていますが、
各々独自の進化を遂げています。

今回はヤマアラシ科のヤマアラシのお話です。


南アフリカでジャガイモ畑を持つ農夫が
罠にかかったヤマアラシの赤ちゃんを見つけました。

一般的に、
南アフリカでは
罠にかかったヤマアラシは
その場で殺処分されるのが一般的です。



でも、
彼は違いました。



野生動物の孤児たちを保護する施設
Daktari Bush School and Wildlife Orphanage
に連絡したのです。


ここは動物を保護しながら、
地元の子供たちに世話のやり方を教え、
動物たちの命の教育を行う場所でもあります。


この赤ちゃんアマアラシは
生後1週間ほどで
自力で生存することは困難でした。

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「スパイキー」と名付けられ
施設で育てることになりました。

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この施設の共同経営者である
イアン&ミッシェル・メリーフィールドさんたちにとっても
ヤマアラシを育てるのは
初めての経験。


インターネットで調べてもあまり有力な情報は出てきません。

思考錯誤で授乳を開始しました。


スパイキーは順調に育ち、
離乳して
いろいろな食事もとれるようになりました。


寝ているか
食べているかのどちらかだったそうです。
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人に抱っこされたり
触られるのも大好き。
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子供たちにもなついています。
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そして
一年たって
十分な大きさにまで成長しました。

そして
野生に返すことにしました。
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そして
しばらくたって
野生に戻っていたスパイキーが、
再び
施設に遊びにやってきました。




驚いたことに
自分の子供たちを連れてきたのです!

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驚いたことは二つ。
一つは、スパイキーが子供たちを連れてきたこと。
そして
スパイキーが女の子だったこと。



保護期間中
施設の誰もが
スパイキーは男の子だと信じていたのです。


スパイキーは、
自分の子供たちを
施設の皆に見せに来たのです。

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南アフリカの保護施設のある学校でのお話でした。
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日本でも
自分にとって邪魔な動物は
何も考えずに殺処分してしまいます。

先日日帰り温泉に入ったときに
猟師さんと農家さんの団体がいました。

その方たちも
動物たちをいかに殺すか
どんなに大きな動物たちを殺したかを
誇らしげに話していました。




でも、
これからは
すこしずつ認識も変わってくるのではないかと思います。

どんな動物にも
命があり
心がある。

スパイキーが身をもって教えてくれます。



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ひかたま:共感力:助けたサイが遊びにくる


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