ネパールとインドでは、
モンスーンの豪雨による洪水や土砂崩れによる被害が
相次いでいます。


これまでに
90人以上が死亡し、
200万人以上の住民が被災者となり
避難生活をおくっています。

その陰で
野生動物たちは行き場がなく
数多く犠牲になっています。


インド北東部アッサム州では、
川の堤防が決壊して
大洪水が発生しました。

犠牲者も21人以上となり
多くの人々は避難所へと移動しました。


このサイの赤ちゃんは
アッサム州で濁流に流され
溺れかけたところを
発見され
救助されました。

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保護施設へと運ばれます。
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運よく保護されたサイの赤ちゃんたちは
24時間体勢で
看病されます。

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懸命な看護によって
ミルクを飲むようになり
脱水症状が改善されました。

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通常の状態であれば
保護された近くで母親サイを見つけ
母親に帰すことが出来るのですが

今回の大洪水では
どこから流されてきたのかもわからず
母親サイと再び会えることがありません。

保護施設で成長したら
野生に戻ることになります。



現在被災しているのはサイだけではありません。
他の野生動物たちもすべて被災者です。

日本の報道を見ていると
被害の報告は
「人」だけに限定しています。

まるで
人間だけが被害に遭っているかのように
思えてしまい、
その陰で被災し、
死んでいく無数の動物たちのことは
忘れ去られてしまいます。





「明明百草頭」(めいめいひゃくそうとう)
という言葉があります。


明明とは
とても明らかな状態

百草頭とは
さまざまな種類の花

人は
人に対しても
他の生き物に対しても
好き嫌いがあり
好きな場合には大切にして
嫌いな場合には無関心になります。

でも
すべての命は
人の好き嫌いの判断を超えて
輝いています。



自然界には
さまざまな生き物が存在し、
それぞれが大切な役割を持って
命が輝いている。


その中のたった一種類が主役なのではなく
すべての生命が
等しく主役だということ。



洪水や山火事の報道を見ても
そこに被災している動物たちがいることを
心に留めて
祈りましょう。


洪水が
一日も早く
終息するよう心からお祈りします。



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