タンチョウヅル。

とても美しい鳥です。

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日本(北海道)、ロシア南東部、中国、朝鮮半島に生息しています。
日本では、
釧路湿原一帯が有名です。

アイヌには葦原の神様「サロルンカムイ」と呼ばれてきました。
中国や東南アジア地域でも
神聖な鳥とされてきました。


しかしながら、
中国では
農地開発による繁殖地の破壊などが原因して
生息数は減少しています。

日本でも
1924年に
釧路湿原で再発見されるまでは
日本からは絶滅したと考えられていました。

その後
さまざまな保護活動の結果、
特別天然記念物に指定され
現在の群れが観察できるまでになりました。

環境省レッドリストの
絶滅危惧II類(VU)に分類されています。

北海道での生息数は
1953年に 33羽
1962年に 172羽、
1988年に 424羽、
2000年には、740羽
となっています。


江戸時代は
東京の荒川区足立区に生息していたそうです。

広重も江戸のタンチョウヅルを描いています。
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今回
中国で
タンチョウヅルに
3Dプリンターで印刷したチタン合金で作った嘴を移植する手術に成功しました。
tancyou.recordchina.co.jp


このタンチョウヅルは「立立」ちゃん。

他のツルとケンカした際に
嘴が破損してしまいました。
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これはツルにとっては致命的です。
上の嘴は折れて、感染を起こし
血行がほぼ無いために壊死状態になっています。


タンチョウヅルの嘴はとても細長く、
内部は空洞になっていて
血管や神経器官の繊細であり、
新しい嘴の製作は
とても難易度の高い技術が必要になりました。


まずは
3Dプリンターでプラスチック模型を試作して、
それを元にして
チタン合金を材料として

レーザー焼結設備により製作することになりました。
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繰り返しの試作の末に
よくやく完成。

手術が実施されました。

嘴は繊細で
ボルト固定する場所も限られていたものの、
この立立にぴったりと合った形状の嘴のために
30分ほどで
順調に装着手術完了。

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手術後は、
自力で
水を飲んだり
食事をすることが出来るようになりました。
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いまでは
この通り。

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