米国がん協会American Cancer Societyは、
また新たな子宮頸がんワクチンガイドラインを公表しました。

2007年度版からの改正です。


数多い副作用発生問題を受けて
通常の考え方であれば
積極的な接種勧奨を差し控えて
対象者縮小すべきと思ったら、
全くの逆でした。


暴走しているようにも思えるガイドラインですが、
医師たちはこの改訂版に満足しているようです。
ガイドラインと名がつけば、
医師はこれを堂々と利用します。



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HPV(ヒトパピローマウイルス)は、
子宮頸がんの原因になるとされ、
ワクチンが開発されました。
HPVには、約100種類があります。

現在日本で認可されている子宮頸がんワクチンは、
2種類のHPVを予防する2価ワクチン(商品名サーバリックス)と、
4種類のHPVを予防する4価ワクチン(商品名ガーダシル)
があります。

米国では、すでに9価ワクチン(商品名ガーダシル9)が認可されており、
将来的には、このような新型の多価ワクチンが主流になると推測されています。 


今回のガイドラインの骨子は以下のようになっています。


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日常的な推奨Routine recommendations

一般的なHPVワクチン接種は、11歳から12歳の間に始めるべき。ワクチン接種開始時期は9歳から始めてもよい。
 
女性のワクチン接種は2価HPVワクチン製剤、4価HPVワクチン製剤(使用可能な場合)、9価HPVワクチンが勧められる。
 
男性もワクチン接種が勧められ、4価HPVワクチン(使用可能な場合)、また9価HPVワクチンを行う。

上記の年齢にワクチン接種していなかった場合の推奨Recommendations for those not vaccinated at the routine age

3回のワクチン接種を完了していない場合には、13歳から26歳の女性と13歳から21歳の男性にも勧められる。
 
22歳から26歳の男性にもワクチン接種を推奨してよい。
 
コメント:医療従事者は、以前にワクチン接種をしていないか3回接種を完了していない22歳から26歳の人に対して、ワクチン接種はがんの予防効果が小さくなることを知らせるべき。
 
ワクチン接種は、男性と性交する男性および免疫抑制状態にある人(HIVに感染した人を含む)たちは、いままでワクチン接種をしていなければ、26歳までワクチン接種を推奨することが出来る。


要するに、
対象年齢も拡げ
新しい多価ワクチンも推奨に追加し、
女性だけではなく
男性にも接種すべきという

ガイドラインへと変化してしまいました。


米国のガイドラインに盲目的に追従することなく、
日本の女性の健康を守るために、
日本での子宮頸がんワクチン接種廃止の方向を検討すべきだと個人的には思います。


こちらも
ひかたま:子宮頸がんワクチンの衝撃の副作用



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