米国で花粉を媒介する重要なハチたちが
絶滅の危機です。

ついに
米国政府は、
マルハナバチの一種パッチドマルハナバチを
絶滅の危機に瀕する種の保存に関する法律で保護することになりました。


米国では、
いまだに
ハチを瞬時に殺す膨大な量の農薬を大地に撒き続けていますが、

ハチが減少する理由は全くわからないとのことです。


今回のジカウイルス騒動でも
いつも通りの過剰な殺虫剤散布後に
ハチの大量死が各地で確認されていますが、
因果関係は不明とされたままです。

Bombus_affinis[1]


このハチは
花粉を媒介する自然界ではとても重要な役割を持つ昆虫です。

マルハナバチは
ミツバチよりも受粉媒介の効率がはるかに良いため、
農作物には必須のハチです。

このハチは、
農作物だけでなく
花粉を媒介される植物にとっては
本当に重要な存在です。



北米に広く生息していたマルハナバチ属4種の生息数が激減しています。
その減少率は
この20年で96%以上です。


今回
法律で守ろうとしているパッチドマルハナバチは、
ほぼ絶滅しかけているのに人が気が付いたのは
たった10年前。


気が付いた時には
すでに
北米東部では絶滅してしまったと考えられていましたが、
(北米西部ではネオニコチノイド系農薬は使用禁止)

大学の野外調査の結果、
米国東部のバージニア州のスカイ・メドウズ州立公園内に
たった一匹だけ発見することが出来ました。

まだ生き残っていたのです。

でも、
それ以降の目撃がなく、
コロニーがまだ生き残っているのか
最後の一匹だったのかは
いまだ不明です。




IUCNの絶滅危惧レッドリストでは、
絶滅にあと一歩のところに指定されています。
bbbIUCN



フランス、ドイツ、イタリアなどでは
ネオニコチノイド系農薬の使用を一部制限したところ
ハチの生息数が増加したのが確認されました。

米国は
差駐在を大量に撒き続けながら
どうやってハチを守るのでしょうか?


日本も
最近農薬使用を大幅に緩和してしまいました。
さらに
ドローンによる殺虫剤の無差別散布も計画されています。



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