日本では

病気になるとあめ玉を子供にあげるかのように

病人には抗生物質が処方されます。

image_650_365iran-daily.com


抗生物質は
細菌感染症の治療には
とても必要なお薬です。


でも、
漫然と飲み続けている人や
必要がないのに飲んでいる人も
多いようです。



例えば
普通の風邪には
抗生物質は何の効果もありません。

それでも
処方されることがあります。


体力や免疫力が低く合併症のリスクが高い人を考慮しての処方なのですが、
1人の合併症を「予防」するために
4,000人の人に無意味な抗生物質を処方しなければならないことが
研究で明らかにされています。


副作用発生頻度から見れば、
1人の合併症予防のために(治療ではなく、予防)、
4000人が副作用のリスクにさらされることになります。

副作用には
数%の目に見える下痢や胃部不快感などの症状から
稀に発生するショックやアナフィラキシー、劇症肝炎、中毒性表皮壊死融解症、横紋筋融解症などといった、とても怖い副作用までありますが、

その他には
内服した人全員のマイクロバイオームがダメージを受けます。

ひかたま:マイクロバイオーム:大切な細菌たち





また、
抗生物質の乱用により
抗生物質が効かない細菌が出現し
将来的には
多くの死者が出る怖れが国際的に指摘されています。


これも
抗生物質の乱用の結果です。



尿路感染症という病気があります。
膀胱炎や腎盂腎炎などです。

主に女性に多く見られます。

細菌が過剰に増殖した場合には、
抗生物質で治療することが一般的です。

でも、
尿路感染症を繰り返す女性で
予防的に抗生物質を服用している人もいるようです。



これは適正なのでしょうか?


膀胱炎の症状がない人の尿にいる細菌に対して、
膀胱炎を予防するために
抗生物質を用いることが
良いのか悪いのか
実は完全にはわかっていないのです。

わかっていないのに、副作用のある薬を飲み続ける人がいます。


これを調べた論文を見てみましょう。

「Asymptomatic bacteriuria treatment is associated with a higher prevalence of antibiotic resistant strains in women with urinary tract infections.」


この研究では
尿路感染症を繰り返している女性550人を対象に調査しています。

予防的に抗菌薬を使う群 293人


抗菌薬を使わない群 257人
に無作為に分けています。

そして経過観察を行いました。

その結果、
尿路感染症が再発したのは、

予防的に抗菌薬を使った群は、69.6%

抗菌薬を使わない群は、37.7%


抗菌薬を服用する方が
病気の再発が明らかに多い
という結果でした。


さらに
抗菌薬を使った群では、
細菌が変異して薬が効かなくなってしまっていました。



抗菌薬を予防的に使うことによって、
尿路感染症の再発を促進してしまう可能性があるという結果でした。






尿路感染症の治療に対して
抗菌薬とホメオパシーを比較した論文もあります。

「O uso da homeopatia no tratamento da infeccao urinaria em ratos」



この研究では、
ラットを使い尿路感染症を作り出し

抗菌薬を使って治療した群
ホメオパシーで治療した群
何もしない群
の三つに分けました。

その結果、
尿路の細菌の減少は
ホメオパシー治療が最も優れ、
次いで
抗菌薬でした。
何もしない群では細菌の減少は認められませんでした。

今回のホメオパシーでは一律同じ薬が使われましたが
実際には
個別に体質と病気に合ったものが選ばれますので
さらに治療効果が高いと言われています。


ラットの尿路感染症においては
適切にホメオパシー治療を受ければ
抗菌薬が必要なかったことになります。





抗生物質を使う治療で
再発率の多い中耳炎ではどうでしょうか。

「The homoeopathic treatment of otitis media in children--comparisons with conventional therapy.」


この研究では、
急性中耳炎における一般治療ホメオパシー治療
効果と将来の再発率
の比較を行っています。


一般治療群では、56.5 %が次の年までに再感染を起こしませんでした。
43.5 % が1年以内に最大6回の再発を起こしました。

ホメオパシー治療群では、70.7 %が次の年までに再感染を起こしませんでした。
29.3 %は、1年以内に最大3回の再発がありました。
ちなみに、
ホメオパシー治療群のうちで抗生物質治療が必要だった例は103例中の5例だけでした。



抗生物質の安易な服用は
自分の身体の繊細なマイクロバイオームを乱します。

それは、
一利のために百害を受けることになることもあります。


今後、
健康な大人の人が風邪を引いてもインフルエンザにかかっても
抗生物質は処方されなくなるはずです。
効果がないことはわかっているのですから。



pmda
というサイトがあります。

pmdapmda


このサイトでは、医師から処方された薬の情報が最も詳しく掲載され、
閲覧できます。


左側に薬の名前を入力すると、
薬の添付文書が閲覧できます。


pmdaapmda




今日もありがとうございます。
ブログランキング参加しています。
よろしければクリックお願いいたします。

 
人気ブログランキングへ