チンパンジーは、
知り合いのお尻を
ひと目見ただけで
誰だか認識できるという研究結果が報告されました。

人が
顔を見て
知り合いを認識するようなものだそうです。


チンパンジーの雄は、
雌のお尻の色つやを見て
魅力度や健康状態まで判断できるとのこと。


そのため、人の顔に毛がないように
チンパンジー,
特に雌のお尻には
全く毛が生えていないようです。


雌のチンパンジーは、
発情期には
「性皮」といって
外陰部が真っ赤に膨れてくる現象が起こります。

人の女性で言うと、
この膨れた部分は
小陰唇とクリトリス、膣前庭に相当する部分です。


この現象は
チンパンジーとボノボ、バブーンなどの種で起こりますが
動物園などでは
よく病気と間違われてしまいます。

buzzfeed.com

この膨らみ具合と色合いが
雄を魅了します。
thesymbiont.blogspot.jp


知らない人が見たら
病気と勘違いしてしまいそうです。
thesymbiont.blogspot.jp



人間では
顔を認知する機能は
言語認知と同じ様に、
社会生活で非常に重要な脳機能とされていますが、

チンパンジーでは
それが
お尻認知機能なのです。

人の顔認識の場合
知り合いの顔を逆さまにすると、
なぜか認識するのが急に難しくなるという
「倒立顔効果」
という現象があります。

これは、
人が顔に関するシステムが、
顔以外のものを見た時の情報を処理する場合とは
全く違う方法をとっているためです。


そして
チンパンジーの実験では
「倒立尻効果」
が認められたのです。

オランダのライデン大学研究チームは、
人100人と
チンパンジー5匹を
被験者にして
「倒立効果」を調べたところ

人は、
顔を逆さまにすると認識能力が落ちますが
尻の画像では、認識能力は落ちませんでした。

一方で
チンパンジーでは、
顔を逆さまにした画像では、認識能力は落ちないものの
尻を逆さまにしたら、認識能力が落ちました。

これは
チンパンジーも倒立効果があることを示し、
しかも
顔ではなく
尻だったことがわかりました。


世界は
さまざまな視点から見えるのですね。


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