世界で最も高齢な野生の母鳥と言われている
コアホウドリの「ウィスダム」

ウィスダムは、智恵という意味。


コアホウドリは、
国際自然保護連合(IUCN)の準絶滅危惧種です。

以前は
絶滅危惧種だったのですが、
個体数が増えたことから
一段グレードが下がりました。


コアホウドリは、
北太平洋の海域に生息しています。
夏季はベーリング海やアラスカ湾、アリューシャン列島周辺で過ごし、
冬季になると
ハワイ諸島やミッドウェー島で繁殖します。 


ウィスダムは、
今年も無事にいつもの繁殖地であるミッドウェー環礁に
太平洋での長旅を経て帰ってきました。


コアホウドリの寿命は
30~40歳までと言われていますが、
ウィスダムは、
「少なくとも」
66歳。

コアホウドリは、
繁殖期以外は海の上で生活しています。

5歳くらいになると
繁殖地へと上陸します。

卵は
一年に一個
または
数年に一個。


ウィスダムは
1956年の時に繁殖地において
繁殖中に
鳥類学者チャンドラー・ロビンス氏が
研究のためにウィスダムの左脚に赤い標識を取り付けました。

当時すでに52歳くらいではないかと推定されていました。

それから60年経って
ウィスダムの体型も毛並みも艶も
全く変化がありません。


そして、
驚くことに
この高齢にもかかわらず
卵を産み
現在温めています。

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2002年には
古く摩耗した個体識別用の足輪が
新しいものに交換されました。


彼女は
毎年定位置があり
そこで卵を温めます。


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ウィスダムとパートナーのAkeakamai
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この写真は
今年2月のもの。
wisdwashingtonpost.com

今温めている卵が
孵化するまでは
60~64日です。


今から楽しみです。


ウィスダムのように
若さをずっと保つ動物たちは
たくさんいるのかもしれません。



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