この盆栽

宮島産の五葉松。

樹高110cm、幹は直径30cm。

盆栽が作られてから
391年経ちます。 

bonsai-hiroshima-national-arboretummymodernmet.com


この盆栽が植えられたのは、
1625年。


徳川第三代将軍徳川家光の時代にさかのぼります。

それから391年間毎日かかさず
丹精込めて育てられてきました。


広島に住み代々盆栽業を営んできた山木家が所蔵していたもので、
第二次世界大戦中
山木さん一家は広島原爆が投下された爆心地から
たった2.5kmの場所に住んでいました。

原爆の激しい爆風で
家中の窓ガラスは吹き飛びましたが、
盆栽たちは無事でした。

011-250x199bonsai-nbf.org


その後
1976年、
故山木勝氏は、
この貴重な盆栽を
ワシントンにある米国立盆栽&盆景博物館National Bonsai & Penjing Museumに
米国建国二百年を記念して寄贈しました。
14-250x201bonsai-nbf.org



bonsai-hiroshima-nationa-arboretummymodernmet.com
 

現在も健在です。






「壺中日月長」

こちゅうにちげつながし

中国「後漢書」の中のお話です。



汝南という町に
「壷公」と呼ばれる一人の薬屋の老人が住んでいました。

壷公は夕方閉店すると
誰にも見つからないように
店先にぶら下がっている小さな壺の中に
入り込んでしまいます。 

ある日
費長房という役人が張り込んでいたところ
この秘密を知ってしまいました。


費長房は壷公に、
ぜひとも壺の中へ一緒に連れて行くようにと頼みます。

壷公は、秘密を守るという条件で仕方なく承諾しました。
そして、
費長房を連れて、壷の中へ入っていきました。

費長房は壺の中に入って、驚愕しました。

壷の中には
この現実の世界と同じように広大な別世界が広がっていたのです。


大きく立派なお城があり、
広く美しい庭園には、珍しい樹や美しい花が咲き乱れ、
湧水などもいたるところにあり、
まるで天国のような光景でした。

壷公は
その世界の主人であり、
仙人だったのです。

費長房は、立派な宮中にて、
美酒佳肴のもてなしを受けたり、
仙術などの指導を受けたりと
至福の数日を過ごしてから、
壺から出て
現実の世界に帰ってきました。


すると、
たった数日の夢のような滞在の間に
現実の世界は十数年も経っていたのです。


この話は
さまざまな解釈がなされています。



その中の一つの解釈では、

壺の中とは、私たち一人一人が今置かれている狭い世界。
職場であったり
家庭であったり。


そこがどんな状況であっても
心の持ちようで
仙人がすむ理想郷のようにもなれる
ということ。




盆栽も一つの世界です。
小さな器の上に
心を込めた一つの自然が作られています。



毎日毎日
心を込めて手をかけていかなければ、
300年以上も良い状態のまま保つことはできません。

なんだか
自分たちの持ち場でも
一瞬一瞬を
心を込めていくことを
盆栽に教えられているかのようです。





今日もありがとうございます。
ブログランキング参加しています。
よろしければクリックお願いいたします。



人気ブログランキングへ