コガシラネズミイルカ。

このブログでも何度かご紹介している
とても可愛い小型のイルカです。

漁師による乱獲で
あと数年で地球上から姿を消すと言われています。



まだ生き残っているイルカたちを救うために
米国海軍所属軍用イルカが導入されました。


586cadc01500002300917175huffingtonpost.com


まずは
もう一度
このイルカたちの現状を見てみましょう。




vaquita_pod/thewinterdolphinchronicles.wordpress.com
 

世界にあと60頭しかいない絶滅直前のイルカです。

 コガシラネズミイルカは、
あっという間に激減し、

2012年には
200頭、

2014年には
100頭以下となり

そして
今は
地球上に
あと

60頭しかいません。


ほんの少し前までは
まだ多かったのですが
激減。

Vaquita-populationIUCN

このままでは
あと数年で
地球上から完全に姿を消す
ことは
ほぼ確実とみなされるようになりました。



今まで
絶滅を回避するために
様々な対策がとられてきました。


にもかかわらず、
激減は止められない。



なぜならば
その原因は
トトアバの密漁
にあったのです。




トトアバ。
海のコカインと称されます。
闇市場で、お金儲けになるからです。


こちらも
絶滅が危惧される貴重な魚。


20100721153341.smithsonianmag.com


ニューヨークタイムズの取材によると
この魚の浮袋が、
闇市場で
1kgあたり100万円という
とても高価な価格で取引されていました。


米国では、
トトアバの浮袋が
メキシコから密輸される事件が多発しています。

最近も
約3億6000万円相当の
トトアバの浮袋の密輸が発覚し
当局に押収されています。
fishbladdercaliforniadiver.com



トトアバの浮袋は
「マウ」と呼ばれ、
中国料理の四大干し物の一つとして珍重され
中国や香港の高級レストランで
スープに使われる食材となっています。

香港では
「花膠(ファーカーウー)」
と呼ばれています。



コガシラネズミイルカは
トトアバの密漁で
一緒に捕獲されてしまうのです。




メキシコでは、
2015年に
2年間にわたる刺し網漁の禁止を実施、
コガシラネズミイルカを保護する海域を
今までの10倍となる1万3000平方キロに拡大しました。

さらに
海軍まで動員した密漁パトロールを行い、
漁業関係者に対しては、
漁業禁止区域の拡大の対価として
2年間で約70億円相当の補償を行いました。

それでも
激減は止まりません。


実質上
トトアバの密漁が
止まらないからです。



中華料理屋さんで
トトアバ入りのスープを飲む人がいなくならない限りは
このイルカは絶滅が避けられないのが
現状です。



そこで
最後の手段として
コガシラネズミイルカたちを捕獲して
飼育し
繁殖するという計画になりました。


この計画には
多くの反対意見もありました。

自然界の本来の場所から移送して
人工的な環境で
繁殖することがいいのかどうか
そして
成功するのかどうか。


でも
もう
今実施しなければ
絶滅するのです。


でもこのイルカを捕獲するために
捜索することはなかなか困難です。

そこで
米国海軍で特殊訓練されたイルカたち4頭が
コガシラネズミイルカたちを安全に捕獲するために
任務を与えられました。


このような方法しか打つ手がないというのは
悲しいことですが、

結局は
人が美味しいものを食べたいという欲望が消えない限り
生物たちの絶滅は
避けられないのです。


人は
お金を持つと
高級食材を
その背景を知らずに食べたくなるようです。


「花膠湯」スープは絶対に飲んではいけません。
コラーゲンたっぷりと言って自慢して飲む人もいます。

でも
そもそも
イルカたちを殺してまで
飲む必要もないものです。



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