米国の人気サーカス団「リングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカス」が
5月の最終公演を最後に
150年近く続いた動物サーカスの歴史が幕を閉じることになります。

サーカスのメインだったゾウたちのショーを
中止して以来、
公演チケット売り上げが減少して
経営難に陥ったことが原因です。



ゾウのショーを止めることになったのは
次のようなことがあったからです。

以下は
ひかたま:ゾウのサーカスからの解放からの抜粋です。

米国の有名なサーカス団
リングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカスが、
2015年3月5日
ゾウの使用を廃止することに決定しました。
2018年までにすべてのゾウを引退させることを発表。


この報道、普通の人は「あー、ゾウがサーカスからいなくなるのか」
程度にしか思わないでしょう。
でも、その実態を知ると、とても大きな一歩なのです。

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その理由は次の通りです。
誰もゾウが苦しむ姿を見たくない
どこの都市に興業に行ってもゾウの芸に反対の声が出る
サーカスでゾウが苦しんでいるのは明らか
ゾウにはもっと幸せになる道がある
動物虐待は不利益につながる


華やかなサーカスでのゾウのショーの舞台裏は
動物虐待そのものなのです。
今日は閲覧注意画像ばかりです。
でもこういう現実も知って、
よりよい未来に繋げることも大切です。



縄で子象の手足を縛って
無理やり広げたり、
かわいいポーズに見せかけるために訓練棒で押さえつけたりしています。

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縄で後ろ足を縛りつけ、前足は棒で押されています。
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台にかわいく座らせるためにもこんな無理やり。

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かわいいふせのポーズもこうやって作られます。
イジメにしか見えません。
反抗する意思も枯渇するまで、
イジメ抜きます。

このかわいいゾウは一生こうやって生きるのです。
華やかなショーの裏では
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一生のほとんどを鎖で繋がれ、
虐待されつづけて生きるのです。
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このサーカス団には、
3歳になるケニーちゃんというゾウがいました。
その日は重度の病気で具合が悪いのを知りながら、
一日三回のショーを強要し、
その日の最後のショーが終了して
一時間後に、息を引き取りました。
意識がもうろうとする中で、
限界まで頑張ったのでしょう。

その翌年には、
やはり3歳になったベンジャミンちゃんが、
厳しい調教の後で、
鉤付きの棒で殴打された後、
池の中に飛び込み
自ら深みへと進んでいき
溺れて亡くなりました。
あまりのつらさに耐えかねての自殺。
もしくは、あまりに疲れすぎて、判断を誤ってしまったか。
いずれにしても

相当つらい心情だったのでしょう。


後の潜伏調査で
鉤付棒で殴打する時には、
ゾウのもっとも繊細な場所を狙って打ち付けていることが判明しました。
「練習」の最中は、ゾウたちは叫び声を上げる拷問だったそうです。


このサーカス団だけでも 
たった20年間で

30頭ものゾウが亡くなっていたのです。

これはゾウの寿命を考えると異常なこと。

これらの実態を報告したウェブサイトもあります。
その実態を図にまとめたインフォグラフィックはこちらです。
絵がかわいいので、実体がわかりにくいですが。
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サーカスという単なる娯楽のために、
虐待されつづけて生きる動物たちはたくさんいます。
観客のほとんどはその実態を知らないのです。


Tykeというゾウのニュースは聞いたことがあるかもしれません。
1994年8月20日ハワイで
サーカス団による虐待の末、
反抗して、路上に飛び出し
頭に銃撃を浴び続けて亡くなったゾウです。

 

Maryもとても有名です。
Wikipediaで「動物虐待」と入力すると真っ先に出てくる画像です。
サーカスで虐待され、
反抗し
調教師助手が死んでしまった罪で、
絞首刑にされました。

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Topsyというサーカスノゾウも
調教師を殺したという罪で
当時エジソンが発明したばかりの電気椅子で処刑されました。

身体が沸騰して煙が出ている画像。

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ゾウはもともと優しくて
思慮深い動物。
反抗するのには、理由があるのです。


ブラックダイヤモンドは、
サーカス団で
さまざまな虐待を受けた後、
銃殺刑になりました。
絶命するまでに
100発以上撃たれたとされています。

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実はこのような例はまだまだあります。

いまだに、世界中でゾウを使うサーカス団は数多くあります。

ゾウたちは自ら喜んでサーカスの芸をやっているわけではありません。

虐待されつづけ、耐え続けているのです。
ゾウは理由なく反抗する動物ではありません。
でも
力が強いために、
ちょっと反抗したら、
理由など関係なく

処刑されてしまう時代もありました。

とても悲しい出来事です。

でも、
私たちはこのような悲しい出来事を教訓に
よりよい未来を築いていくことが出来ます。


ほとんどの人は、
このような事件が無ければ、
サーカスの華やかな舞台にしか興味がなかったことでしょう。
そうなれば、
虐待の連鎖は続くことになります。


現在では
このような不幸な出来事を無くすために
ショー動物たちを救済する組織もいくつもあります。

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私たちは、現実をよく見ることで
多くの犠牲になってしまった命を無駄にすることなく、
明日の世代の幸せのために動くことが出来る。

尊い命を繋いでいくことは
すべての人の課題でもあります。



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