かつて
オーストラリアに次ぐ面積を持つ規模の大陸
「ジーランディア」
がありました。

現在のニュージーランドとニューカレドニアは
その大陸が海面に残った一部です。

789px-ZealandiaWikipedia

世界地図でみると
オーストラリアの右側。

この位置です。

Z-001books.scoop.co.nz


この大陸は
超大陸ゴンドワナが分裂する際に薄く引き伸ばされることによって

約1億3000万年前〜8500万年前に南極大陸と分裂、
その後
約8500万年前〜6000万年前にオーストラリア大陸と分裂

さらに
その後
約2300万年前前に
ニュージーランドとニューカレドニアなどの島々を残して
そのほとんどが海中に沈んだと推測されています。


通常の大陸では
大陸棚は狭い範囲ですが、
ニュージーランドでは
海中に没した大陸によって
例外的に広い大陸棚を持っています。

ニュージーランド政府は
2006年に大陸棚の延長申請を国連に申し出て、
2008年に正式に承認されています。

m-5579-enz.teara.govt.nz




美しく踊りを舞っている人のようにも見えます。
Zealandia-and-New-Zealand_largegns.cri.nz

この大陸の調査には
日本の技術も頼られています。

日本の海洋研究開発機構(JAMSTEC)も
調査に参加。
昨年は、
JAMSTEC深海調査船「かいれい」が
オーストラリアのブリスベンから、ジーランディア調査のために出港しています。

2019年には、
地球深部探査船「ちきゅう」を使って
ジーランディアの土地を掘削し、
水没の原因や過程などの詳細解明を行っていく計画になっています。

図は掘削予定地です。
img01jamstec.go.jp

掘削予定地点の断面図

img02jamstec.go.jp
水深2000mの海底から深度約2300〜3500mの掘削予定。
上部に新生代の堆積物、
中部に後期白亜紀の堆積物、
下部にリフト形成前の中期白亜紀以前の堆積物
の存在が推定されています。(国立研究開発法人海洋研究開発機構より)


今まであまり注目されてこなかった失われた大陸ですが、
これからの調査で
わくわくするような結果が出てきそうです。


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