米国とメキシコ国境
sacramento.cbslocal.com
以前野生動物を犠牲にする難民阻止用のフェンスについて
ひかたま:野生動物を犠牲にする難民阻止用のフェンス
例えばこちらは
スロベニアとクロアチア国境。
絶滅が危惧されるオオカミの行動範囲(灰色)と
難民防止用フェンス(赤色)の図。
オオカミの生息域が完全に分断されてしまいました。
こうなると
絶滅危惧種であるオオカミの存続にも影響します。
米国でもまた
同じことが起きています。
米国トランプ大統領が
メキシコ国境からの不法移民流入防止のために
米国とメキシコ国境に壁を建設するよう指示する大統領令に署名しました。
ja.scribd.com/TrumpWall
壁建設にたいしては
人権侵害や人種差別として大きな問題となっています。
でも
それ以上に深刻な環境問題も引き起こすことになりそうです。
米国とメキシコの国境には
とても繊細な砂漠のエコシステムが存在しています。
そこには
多種多様な生物が生息し、
絶滅の危機にあるメキシコオオカミやピューマ、オセロット、
ソノラ砂漠のジャガーなどをはじめ
米国とメキシコにまたがって生活域としている生き物たちも
数多く存在しています。
これらの動物たちは
山々を移動しながら生きているのです。
ソノラ砂漠のジャガー(ソノラン・ジャガー)
amnh.org
オセロットは
米国メキシコ国境には
もう
50頭しか存在しないのです。
生息域が分断されれば
絶滅に繋がるかもしれません。
kids.nationalgeographic.com
もともとは
生物にとって
国境など無かったのです。

動物たちは生活域を完全に分断されることで
食料の調達、気候の変化による移動、繁殖のための相手探しなどで
大きな支障が出ます。
昨年発表された研究報告では
大型動物にとっては
絶滅につながるような
多大な脅威となることが明確にされています。
papers.ssrn.com
米国魚類野生生物局FWSが
2016年に発表した臨時レポートによると、
米国とメキシコ国境の壁が完成することで、
絶滅危惧種111種、
渡り鳥108種、
4つの禁猟区および魚卵孵化場、
さらに
数え切れないほどの湿原に影響を与えると推測しています。
ja.scribd.com/TrumpWall
テキサス州には
北米有数の生物多様性を誇るリオ・グランド・バレーやスカイアイランドといった場所があります。
tripadvisor.jp
リオ・グランド・バレーには、
地域固有種が多く、
この地域にしかいない動物700種が存在し、
野生動物を観測する人々から生まれる収益は
年間4億6300万ドル(約530億円)になっています。
これらの生き物たちは
国境間を自由に移動することができるからこそ
豊かな生態系を保つことが出来ます。
2005年に
ジョョージ・ブッシュ大統領時代に、
カリフォルニアからテキサスにかけて高さ5.5m、長さ約1050kmの有刺鉄線のフェンスが設置されました。
この影響で
16種の生き物の活動域が75%も阻止されたとの報告が
2011年になされています。
国境の分断化強化によって
まだまだ
予想もできなかった環境破壊が起こりそうです。
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以前野生動物を犠牲にする難民阻止用のフェンスについて
それが
野生動物にとって
死活問題になっていることを書きました。
ひかたま:野生動物を犠牲にする難民阻止用のフェンス
例えばこちらは
スロベニアとクロアチア国境。
絶滅が危惧されるオオカミの行動範囲(灰色)と
難民防止用フェンス(赤色)の図。
オオカミの生息域が完全に分断されてしまいました。
こうなると
絶滅危惧種であるオオカミの存続にも影響します。
米国でもまた
同じことが起きています。
米国トランプ大統領が
メキシコ国境からの不法移民流入防止のために
米国とメキシコ国境に壁を建設するよう指示する大統領令に署名しました。

壁建設にたいしては
人権侵害や人種差別として大きな問題となっています。
でも
それ以上に深刻な環境問題も引き起こすことになりそうです。
米国とメキシコの国境には
とても繊細な砂漠のエコシステムが存在しています。
そこには
多種多様な生物が生息し、
絶滅の危機にあるメキシコオオカミやピューマ、オセロット、
ソノラ砂漠のジャガーなどをはじめ
米国とメキシコにまたがって生活域としている生き物たちも
数多く存在しています。
これらの動物たちは
山々を移動しながら生きているのです。
ソノラ砂漠のジャガー(ソノラン・ジャガー)

オセロットは
米国メキシコ国境には
もう
50頭しか存在しないのです。
生息域が分断されれば
絶滅に繋がるかもしれません。

もともとは
生物にとって
国境など無かったのです。

動物たちは生活域を完全に分断されることで
食料の調達、気候の変化による移動、繁殖のための相手探しなどで
大きな支障が出ます。
昨年発表された研究報告では
大型動物にとっては
絶滅につながるような
多大な脅威となることが明確にされています。

米国魚類野生生物局FWSが
2016年に発表した臨時レポートによると、
米国とメキシコ国境の壁が完成することで、
絶滅危惧種111種、
渡り鳥108種、
4つの禁猟区および魚卵孵化場、
さらに
数え切れないほどの湿原に影響を与えると推測しています。

テキサス州には
北米有数の生物多様性を誇るリオ・グランド・バレーやスカイアイランドといった場所があります。

リオ・グランド・バレーには、
地域固有種が多く、
この地域にしかいない動物700種が存在し、
野生動物を観測する人々から生まれる収益は
年間4億6300万ドル(約530億円)になっています。
これらの生き物たちは
国境間を自由に移動することができるからこそ
豊かな生態系を保つことが出来ます。
2005年に
ジョョージ・ブッシュ大統領時代に、
カリフォルニアからテキサスにかけて高さ5.5m、長さ約1050kmの有刺鉄線のフェンスが設置されました。
この影響で
16種の生き物の活動域が75%も阻止されたとの報告が
2011年になされています。
国境の分断化強化によって
まだまだ
予想もできなかった環境破壊が起こりそうです。
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コメント
コメント一覧
地球の海も土地も資源も誰のものでもないのに。
環境が壊されて取り返しがつかなくなっても解らないのかな。
自国を守ることしか頭にない、
というか、自分の考えが何よりも正しいと思っている。
我がつよいだけ。
犠牲になるのは自然と動物。
でも、結局全て人間に返ってくるから。