最近は
犬猫向けの祈祷を行う神社が増えてきました。


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中には
動物専用の社を作った神社もあります。

その一方で
いまだに動物を神社の敷地内に立ち入るのを
固く禁じているところも 多くあります。

日本各地の約7万9千以上の神社を包括する宗教法人である神社本庁でも
神道には統一的な教義がないため、
動物に対しての規定を設けていません。



日本人は
動物に対して
人と同じように扱う気質があることや

犬猫は家族のメンバーの中でも
かなり重要な位置を占めていることが多いために

これからは
さらに多くの神社で
動物たちの祈祷が増えてくるかと思います。



ゾウさん、キリンさん、カバさん・・など
動物に「さん」のような敬称をつけて呼ぶ民族は
他にはあまりいません。





江戸時代後期、
1830年代(天保4~8年)に、
天保の大飢饉と呼ばれる未曾有の大飢饉がありました。
 
大雨や洪水、冷害が続き、作物は育たず、食べるものも枯渇し、
各地で多くの村人たちは
飢えに苦しみ死んでいきました。
 
大阪だけでも
毎日150~200人は餓死したそうです。


そんな飢饉の最もひどかった時、
1837年(天保8年)に
愛媛県西予市に
一頭の大きなクジラが浜に打ち上げられたのです。
 
このクジラのおかげで、
村の人々は餓死せずに生き延びることが出来ました。
 
このクジラは余すところなく利用され、
 
これに心から感謝した村人たちは、
鯨様として崇め奉りました。

そして、
この村人たちを救った一頭のクジラには、
「鱗王院殿法界全果大居士」
という当時では
殿様などの特権階級にしか与えられない特別待遇の戒名がおくられ、
手厚く祀られました。


私たちが食するために命を犠牲にした動物たちは、
本来このくらいの感謝をすべきであると思います。


このような感謝の気持ちを持つ人々が増えてくれば、
動物たちは大切にされ、
人の虚飾を満たす欲望のために過剰に殺戮する時代は
終わりを告げることでしょう。


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