骨粗鬆症。

骨は、
骨の量と骨の質が適正な状態を維持することで強さを保っています。

骨粗鬆症になると、
骨の量が減少したり、
骨の質が劣化することによって
骨が弱くなり、骨折しやすくなります。


図の
左側が正常な骨組織
右側が骨粗鬆症の骨組織です。

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日本では、高齢女性を中心に
とても多い病気として知られています。


治療には
バランスのよい食事をして
適度な運動をして
日光にもあたります。

さらに骨粗鬆症治療薬もあります。
 
骨粗鬆症治療薬の代表的なものに
ビスホスホネート製剤があります。


この薬は、
破骨細胞の活動を阻害し、骨の吸収を防ぐ医薬品とされています。


ところが、

この製剤を服用している患者さんたちに
顎骨の難治性壊死や顎骨骨髄炎、外耳道骨壊死が発生したり、
体重がかかりやすい大腿骨転子下や近位大腿骨骨幹部の骨折が多く発生するようになり、
これらの薬の効果が
世界的に疑問視されるようになっていました。



骨を丈夫にする治療をしているのに
骨折しやすくなる・・・。




英国のインペリアル・カレッジ・ロンドンの研究チームが
股関節を骨折した骨粗鬆症患者 16名の骨を
粒子加速装置という特殊な機械を使って
精密に分析してみました。

その結果は驚くものでした。

治療薬としてビスホスフォネート製剤を服用していた患者さんたちの骨には、
無数の微細な亀裂が発生していたのです。



この治療薬は、
骨密度の低下を抑えますが、
同時に、
骨に無数の亀裂を生じて、
結果的に
骨折を促してしまっていたことがわかりました。


治療しているつもりが
逆に病気を悪化させていたのです。


「病気を悪化させる薬がたくさんある」
古代ローマのプブリウス•シルス




どんな病気であれ
治療薬だけに頼ることなく
健康的な生活を心がけることも
もちろん大切だと思います。


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