奄美大島で、
絶滅の恐れがある希少植物アマミテンナンショウやフジノカンアオイの群生地を
掘り返した跡が見つかりました。

奄美大島の固有種で希少な植物たちです。

9ffad8b7bc08597e919608701bde2e50南海日日新聞


この穴は
リュウキュウイノシシなどの野生動物ではなく
人が盗掘目的で掘ったような形跡だそうです。

地元自治体では
保護条例で採取を罰則付きで禁じています。


いまだに
絶滅危惧種を
自分の所有物にしようというマニアがいることに驚きです。


美しい植物をみれば、
それを自分の所有にしたくなる欲求がある人もいるのでしょう。

でも
それを持ち帰って、
はたして毎日その植物だけを見続ける人はどれだけいるでしょうか?

たぶんあまりいないでしょう。
ただ所有欲を満足させたかっただけの人が多いのではないでしょうか。


そのような人は
次にほかの場所に行ったときに、
別の美しい植物を見つければ
また同じことを繰り返すかもしれません。


そして
人が本来の植物の生育する場所から、
全く環境の違う自分の部屋に持って行けば
その植物の持つ本来の輝きは失われていきます



その植物が好きで盗掘してきても、
結局は
自分の欲望を満たすために
美しい植物を犠牲にしてしまっているだけという結果になってしまいます。


植物は
本来の生育場所で活き活きと生育している姿が一番美しいのです。
自然界の美は、
色あせることがありません。
その美に、
その存在そのものに共鳴したときには
感謝の心も湧いてくるでしょう。




でも人に捕らわれて
自然界から引き離されてしまった美は
次第に色あせてきます。
そこに感謝の気持ちが湧き出るでしょうか。


それは
動物も同じこと。

そして
人も同じこと。


自分の欲望を最優先していると
大切な感覚が鈍っていきます。



特に
「私」とか「私の」という感覚を強く持つと
欲望や執着から離欲していくことは難しくなってきます。




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