オリーブオイル。

olive-oil-1pixabay

オリーブオイルの中でも
エキストラバージンオリーブオイルが一番の人気です。

化学的な処理を一切行わずに
オリーブの果実を採取後すぐに低温で搾ってろ過して抽出されたピュアなオイルです。

健康に美容にもよいとして
スーパーでも
エキストラバージンオリーブオイルがたくさん売られています。



でも、
すでにほとんどの人がご存知の通り
スーパーで比較的安く販売しているエキストラバージンオリーブオイルのほとんどが
偽物と言われています。

エキストラバージンオリーブオイルの偽造は、
昔から行われていました。

だから、
消費者は
信頼できるブランドを選んで購入していました。

でも
最近になって
イタリアのトップブランド7社にも
偽オリーブオイルを製造販売した件で調査が入りました。


exvtelegraph.co.uk


国際オリーブ協議会IOC(International Olive Council)という組織があります。
オリーブオイルの品質を管理監視する組織です。
国際オリンピック委員会ではありません。


IOCでは、食用に適するオリーブオイルを3種類に区分しています。
遊離酸度の他、オイルの特性をIOC規格で定めています。
 
エキストラバージンオリーブオイル:遊離酸度がオレイン酸換算で100グラム中0.8グラム以下など。
バージンオリーブオイル:遊離酸度がオレイン酸換算で100グラム中2グラム以下など。
オーディナリーバージンオリーブオイル:遊離酸度がオレイン酸換算で100グラム中3.3グラム以下など。


でも
日本ではこのIOCの品質基準を使わずに
JAS(日本農林規格)の基準を利用しています。

エキストラバージンオリーブオイルは、
IOCの基準は、遊離酸度がオレイン酸換算で100グラム中0.8グラム以下
JASの基準は、遊離酸度がオレイン酸換算で100グラム中2グラム以下
となっています。

エキストラバージンの基準がとても緩くなっています。

つまり日本で販売されるエキストラバージンオイルは
国際規格では認められないものも含まれていることになります。


さらに
IOC規格に準じたエキストラバージンオリーブオイルのいくつかの調査では
その多くにヒマワリ油などの混ぜ物をした粗悪品が
予想以上に多いことも判明しています。

調査の場所と時期によって
偽物エキストラバージンオリーブオイルの検出率は
56%~94%まで様々でした。

少なくとも半分以上のオイルが、
基準に達していませんでした。

日本の市場では、
およそ90%が偽物ともいわれています。

日本のある調査では
某有名デパートでは15品中11品が偽物、
某高級スーパーでは18品中15品が偽物だったという結果もあります。




本物を選ぶ基準は次の通りです。

遮光したガラス瓶のものを選ぶ。
IOC規格がラベルにある場合には、遊離酸度が0.8g以下であるかチェックする。
オーガニック認証マークのあるものを選ぶ。
ラベルで、収穫時期、原産国、オリーブの品種についての記載をチェックする。
オリーブの産地と瓶詰めされた場所が同じであるものが最も安心。
国際エクストラバージンオイル品評会で賞をとっているものを選ぶ。
価格の安いものは避ける。(でも、価格の高いものが本物とは限らない)
燃やしてみる。(本物は偽物よりも燃えやすい)
冷蔵庫に入れてみる(本物は、偽物よりもやや濁ります)



最も大切なことは
購入したら1ヶ月以内に使い切るということ。

せっかく本物を購入したからと
大事に使い過ぎてしまうと
酸化が進み、劣化します。


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