ウクライナ。

ウクライナでは、
内戦が始まってから3年が経過しますが、
いまだ収束の見通しは全く立っていない状態です。

ウクライナは
欧州とロシアにはさまれた国家で
かつてはソ連の一部でしたが
1991年ソ連崩壊に伴い独立しました。

それ以来
この国は
新政府で欧米派の西ウクライナ(黄色)と
旧政府で親ロシア派の東ウクライナ(青色)に分かれて
対立が見られてきました。

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ウクライナの国旗と似ています。

ua

ここまで分離しているのであれば
国を二つにしてしまえばよいかと思うのですが、

地下資源も豊富で、農産地も豊かな東部と
チャルノブイリ原発跡を抱え、経済的に困難な西部。

当然西部の住民たちは
ウクライナ分断に大反対するのです。


そこに
欧米やロシアがそれぞれ介入して
内戦へと繋がっていきます。




そして
武力衝突は止められない状態に陥りました。


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ウクライナ政府軍と分離独立派による武力衝突が続くウクライナ東部のドンバス。


ドンバスでの軍事作戦だけでみても
死亡した兵士の数は
2017年5月までに2000人超、
負傷者は7000~9000人
にのぼっています。



でも
隠れた被害はこれだけにとどまりません。




2017年6月初めの時点で、
軍事作戦から帰還した兵士のうち
約500人が自殺した
ことを、
アルセン・アバコフ内務大臣が公表しました。

しかも
その他にも

戦闘行為に参加した兵士の
およそ3分の1が
心的外傷後ストレス障害(PTSD)
になってしまっているのです。



さらに
外見からではわからない
外傷性脳損傷が激増しています。
それは
爆弾兵器の進歩に伴い、
爆風の衝撃波がより激しくなっていることが原因です。


これらは
戦争の被害としては表には出てきませんが、
参加した兵士たちには
なんらかの脳損傷がある可能性が高いともいわれています。






戦争での被害も
テロによる被害も
自然災害の被害も
死傷者の数だけが被害であるかのように報道されます。

でも、
そこに関わる人たち
巻き込まれる人たち、
そして
無数の動植物たちも


身体だけでなく
心にとても大きな傷を負ってしまいます。


静かに
大きな犠牲となっているのです。






それでも
戦争を望む人たちもいる。

freda_war_and_peace



この世界は
物質的な視野から見れば
公正でもないし、公平でもありません。

戦争の無い日本でさえも
証拠がなければ
どんな悪いことをしても反省する必要がないという風潮が蔓延しています。


いつか遠い将来
すべての人の意識がはるか高いところにまで進化するまでは、
不公平も闘争も続くはずです。



私たちの心の中にも
争いを起こすような気持ちが潜んでいないでしょうか?


自分に災いが降りかかってきたときに
争いを起こしたくなる感情は
多くの人が持ってしまうと思います。

当たり前のことです。
私たちは
そこからたくさんのことを学んでいるのですから。



自分のハートを内観すれば
争いを起こす人たちの中にも
光を求める心が隠れていることが理解できるでしょう。



やはり
こうした混乱の世界では

どんなに遠回りでも
一人一人が意識を高めて

自らの光を見出して
それを
多くの人と分かち合っていくことが
最も必要なことです。


ウクライナの悲劇も
他の国の戦争も
ただ単に
遠い国のお話というだけで終わらせることなく、

祈れる人は祈り、
また
自分の身の周りに置き換えて
自分の心の中に争いを欲する感情がないか
内観してみる良い機会にもなると思います。



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