腐生植物


森の中を歩いていると
たまに不思議な植物に出会うことがあります。

これも腐生植物の一つ、ツチアケビです。
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ふつうの植物は光合成を行って、
エネルギー作り出しています。

これとは別に
ほかの植物に寄生もしないで、
共生する菌から栄養をもらい生きている植物がいます。

それを腐生植物といいます。
最近は
菌との共生関係も明らかになりつつあり、
菌従属栄養植物という言葉が使われるようになりました。



森の朽ちた腐葉土内に住む菌とともに生きている不思議な植物です。

中にはずっと土の中で暮らし、
ほとんど目立たないものや
大きく育ってとても目立つものまでいろいろです。


ツチアケビは、
大きく育ち、
高さは50cmくらいですが、
大きくなると1mくらいにまで成長します。
光合成をしないため
葉はありません。

茎は肌色。
花は綺麗な黄色です。

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ラン科の植物なので、
花もきれいです。

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今の時期はこの色ですが、
秋になって
果実が熟するころには
植物体すべてが真っ赤になります。

別名には、
ヤマサンゴ、ヤマトウガラシ、ヤマノカミシャクジョウなどもあります。

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ツチアケビという名がありますが、
アケビのようには美味しくないようです。


漢字では
土木通とか土通草などと書きます。
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一度見たら、覚えやすい植物です。


「根も葉もない」という言葉があります。
植物は、根がなければ、葉もありえないと考えられてきました。
そのため、
根拠のないありえない話のことを根も葉もない噂といいます。


でも
最近は
根も葉もない植物が、世界には8,000種類以上も存在していることが判明しています。

そして、
さらに新種も続々と発見されています。

植物は根と葉が必要という常識が覆されたのです。

植物が、根も葉もなくして
光合成を止めるという進化は、
そうとう大胆なものです。
人でいえば、
食べ物から栄養を取るのを止めるようなもの。

このように進化するまでには、
根を必要としない特性を身に着け、
共生菌が住みやすい場を提供するシステムを作り、
共生菌から栄養を分けてもらうシステムを確立し、
共生菌が植物体に浸食しないようにする防御を作り、
菌からもらえるわずかな栄養で生きていける身体作り、
など、
さまざまな特性を進化させることで
はじめて、
植物は光合成という栄養供給システムを手放すことができるようになります。



人も
食べなければ生きていけないと信じられていました。

でも
現在は食べなくても生きていける人たちが増えているようです。

それは
ただ単に食べなければ不食になれるというのではなく、
さまざまな面で少しずつ心身ともに準備期間があり
進化させた結果として不食になったのであり、
その準備なくしてただ食べるのを止めれば栄養失調に陥る危険性があります。




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