南アルプスを貫くリニア中央新幹線のトンネル掘削工事をめぐって
静岡市が実施した環境調査で、
JR東海が行った環境影響評価調査では把握されなかった
動植物計8種を確認しました。

8種のうち7種は
環境省の「レッドリスト」や県の「レッドデータブック」で
「準絶滅危惧種」などに指定されていました。


リニア中央新幹線計画は、
大規模な自然破壊・生態系の破壊の可能性を持っています。



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この新幹線を通すために
3つの大きなトンネルをつくることになります。
リニア全線のうち約86%にあたる246kmはトンネルになります。
その中でも
山岳トンネルとして最も長い南アルプストンネルによる自然破壊が心配されています。
山岳トンネルは
「掘ってみないと何が起こるかわからない」部分が多いのです。

これだけの大自然の中を巨大な人工構造物が通るのは
ほとんど例のないことです。

Akaishisanmyaku-tunnelpark.geocities.jp
出典:リニア中央新幹線 南アルプスに穴を開けちゃっていいのかい?)


トンネルや斜坑の掘削により、
南アルプスの山々の地下を流れる水の流動が遮断される怖れがあります。
岩盤内部にある地下水の流れは、
一度破壊されたら復元は物理的に不可能になります。

またボーリング調査でも
温泉が出てしまいましたが、
これを河川に流してしまうことでも
生態系が破壊されます。

すでに
山梨リニア実験線延伸工事の際に、
2ヶ所で実際に川の水を枯渇させてしまったという実例が出てしまっています。

さらに
工事に伴う膨大な量の残土は
残すにしても
搬出するにしても
さらに生態系を破壊することになります。


他にもたくさんの問題を抱えたまま
リニア中央新幹線事業は進行しています。


ニュージーランドでは
世界遺産に登録されている地域に
全長11kmのトンネルを建設する計画がありました。
交通の便を考えた時間短縮のためです。

でも、
環境への影響が大き過ぎることが懸念され
政府は、計画を中止して
自然を保護する決定をしました。

このトンネル建設では、
トンネル掘削で排出される土砂の量が、50万トンに上ることが判明し
あまりに大きな自然破壊に繋がることが予測されたのです。

この50万トンは自然破壊に十分なすごい量ですが、
南アルプスのトンネル工事では
少なく見積もっても2000万トン以上の土砂が排出されると推測されています。




南アルプスは、 
日本列島で最も活発に隆起している地域です。 
いまだに毎年標高は上がり続けています。 
この100年で40cm隆起したと言われています。 

でも 
たった数十年のうちに数十㎝の上下変動が起こる地帯に 
トンネルを掘ってリニアモーターカーを通そうなどと 
どうして考えたのでしょうか? 


本州にはこれだけ無垢なまま大自然を保っている広大な山脈は
ここしかありません。

それも
破壊してしまう本当の理由はなんでしょうか?

やはり欲望でしょうか。


私たちは
生態系を破壊してしまうことについて
とても鈍感になっています。

それは
人が
自然界の仕組みをちゃんと理解していないからだと思います。


リニア中央新幹線の問題は、
もう誰にも気に留められることなく
静かに進行しています。
今後も完成までは
何かが起きない限り
マスメディアでも取り上げられることはないでしょう。



悠久の大自然を犠牲にしてまで
人の欲望に従うことはもう止めにしましょう。


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